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理学療法士・作業療法士も経済対策の賃上げ対象に
岸田新総理の着任の際に話題となったのが看護師・介護福祉士・保育士等の賃上げです.
この賃上げの対象に理学療法士・作業療法士は含まれるのかといった話が以前から話題となっておりましたが,先日,理学療法士・作業療法士も経済対策の賃上げ対象になるといった話が飛び込んできました.
今回は理学療法士・作業療法士も経済対策の賃上げ対象になるといったお話です.
ニュースによると
17日自民党の会合(政調,政調全体会議)で示した経済対策の案に盛り込んだもので,看護師ら月額4000円の賃上げする方針を固めた.
賃上げは来年2月から行い,来年10月以降,段階的に3%程度まで引き上げることを目指す.
賃上げの対象を理学療法士や作業療法士などに広げることも可能とのことで,保育士などの収入も来年2月から月額9000円引き上げる方針.
コロナ対応などにあたる医療機関が対象.
いつから賃上げされるのか?
現在のところコロナ対応に当たる医療機関で働く看護師に収入を1%程度(月4000円)引き上げていくことを来年2月から前倒しで実施し,来年10月以降のさらなる対応について,令和4年度予算で検討し、必要な講ずるとされております.
また理学療法士・作業療法士等のコメディカルの処遇改善にもこの処遇改善の収入を充てることが出来るよう柔軟な運用を認める方向性で検討されることになったようです.
岸田総理の当初の会見で語られた経済対策に対して,当初は理学療法士・作業療法士は組まれておりませんでしたのでこれは嬉しいですね.
日本理学療法士協会・日本作業療法士協会からの働き掛けがあったのか?
今回の賃上げについて日本看護協会や日本看護連盟は国に対してかなり働きかけを行ったといった話もあります.
日本理学療法士協会・日本作業療法士協会は他の医療職の賃上げを見るだけで静観しているだけかと思っていたのですが,これは私の完全の推測になりますが,日本理学療法士協会・日本作業療法士協会からも何かしらの働きかけがなされたのではないでしょうか?
何も無く賃上げの対象に理学療法士や作業療法士の名前が挙がるとは考えにくいですからね…
はっきりとはわかりませんが,さまざまな形での駆け引きや交渉があったものと推測します.
そうであれば職能団体や連盟には感謝しかありません.
コロナ対応する医療機関のみが対象なのか?
もう1点非常に気になるのは今回の賃上げの対象がコロナ対応している医療機関のみになるのかといった点です.
理学療法士・作業療法士の多くが勤務する回復期リハビリテーション病院ですとコロナ対応しているところは少ないので,ここは大きなポイントになりそうですね.
残念ながら現段階では取得要件がハッキリしない状況です.
賃上げに対して国からの補助が出ることになっておりますが,どういった基準でどの医療機関に補助が出るのかがポイントになりそうですね.
今回は理学療法士・作業療法士も経済対策の賃上げ対象になるといったお話でした.
賃上げが4000円だとしても12カ月で考えれば,50,000円近く年収がアップすることになります.
どのくらいの理学療法士・作業療法士が賃上げの対象となるのかまだまだ不明な部分も多いですが,今後の動きから目が離せませんね.