Anatomy TRAINSの弊害

運動療法・物理療法
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目次

Anatomy TRAINSの弊害

Anatomy TRAINSといえば十数年前から流行している書籍の1つです.

理学療法士・作業療法士の中でも筋膜連結の重要性が知られるようになり,この書籍をバイブルとしている理学療法士・作業療法士は多いと思います.

訳者が有名カリスマ理学療法士というのもこの書籍が流行した1つのきっかけになったものと思われます.

しかしながらこのAnatomy TRAINSだけを信じ込みすぎると大きな落とし穴にはまってしまいます.

今回はAnatomy TRAINSの弊害について考えてみたいと思います.

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筋膜のつながりを知ることは重要

Anatomy TRAINSといえば主軸は筋膜のつながりに関する内容です.

筋膜の繋がりを知ることで運動療法の幅はかなり広がると思います.

そのため理学療法士・作業療法士がAnatomy TRAINSをもとに筋膜のつながりを学習することは非常に重要だと思います.

 

 

 

 

 

 

 

 

筋膜以前に個別の筋の知識が必須

ただ個々の筋の知識が不足した状態でAnatomy TRAINSだけを軸にアプローチを行ってもうまくいきません.

Anatomy TRAINS以前の基本的な解剖学・運動学の知識が欠如しているとそもそもAnatomy TRAINSの内容も十分には理解できないでしょう.

まずは基盤として高度なレベルでの解剖学・運動学の知識が必要でしょう.

 

 

 

 

 

 

 

あくまで1つのコンセプト

またAnatomy TRAINSにおける筋膜のつながりというのはあくまで1つのコンセプトとして考えるべきでしょう.

これはボバースにしてもPNFにしても言えることですが,あくまで1つのコンセプトであって広い見方ができないと危険であることは言うまでもありません.

 

 

 

 

 

 

 

 

すべてを筋膜の繋がりだけで解釈するのは危険

結局のところAnatomy TRAINSにおける筋膜のつながりというのは人の機能・連動の一部を説明したに過ぎません.

Anatomy TRAINSにおける筋膜のつながりばかりに捕らわれて基本的な解剖学や運動学を軽視するような理学療法士・作業療法士にとってはAnatomy TRAINSは弊害にしかならないと思います.

Anatomy TRAINSに限った話ではありませんが,1つのコンセプトに固執せず視野を広く持つことが重要でしょう.

すべてが○○lineで解決できるわけありませんからね.

 

今回はAnatomy TRAINSの弊害について考えてみました.

理学療法士・作業療法士がAnatomy TRAINSに記されている筋膜のつながりを理解することは運動療法の幅を広げる上で意味があると思いますが,筋膜のつながりのみに固執して基本的な解剖学・運動学の知識を蔑にしてしまうとよい結果にはつながりません

視野を広く持つことが重要でしょうね.

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