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理学療法士・作業療法士はマイホーム購入のための住宅ローンは転職前と後のどちらに借りるべき?
理学療法士・作業療法士の平均年齢は30代前半です.
30代前半といえばマイホームの購入を検討される方も少なくないと思います.
マイホーム購入にあたっては住宅ローンを組むことがほとんどだと思いますが,同時に転職を考えられている理学療法士・作業療法士もいらっしゃると思います.
この場合には住宅ローンは転職前と転職後のどちらに組むべきでしょうか?
今回は理学療法士・作業療法士はマイホーム購入のための住宅ローンを転職前と後のどちらに借りるべきかについて考えてみたいと思います.
理学療法士・作業療法士のマイホーム購入
理学療法士・作業療法士にとってマイホームの購入は人生最大の買い物になる場合がほとんどです.
住宅ローンも高額ですので,住宅ローンは慎重に組みたいですよね.
しかしながら住宅ローンについてあまり詳しくない理学療法士・作業療法士がほとんどだと思います.
また理学療法士・作業療法士は比較的に転職がしやすい職業です.
マイホーム購入をきっかけに転職を検討する場合もあるでしょう.
住宅ローンの基礎知識
まずは基礎知識の整理からですが,住宅ローンというのはマイホームを購入したり,リフォームしたりする際に金融機関から借り入れするお金のことを指します.
返済するお金には金融機関の利益「金利」が含まれます.
住宅ローンは他の借り入れと比較すると金利が低いのが特徴です.
また金利は返済にかける期間によって総支払額が変動します.
返済に長い時間をかければ,毎月の返済額は少額になりますが総支払額は増えます.
反対にある程度の金額を毎月支払い,短い時間で返済すれば総支払額は少なく済むわけです.
審査の基準となる「属性」 理学療法士・作業療法士は住宅ローンを組みやすい?
住宅ローンは希望者全員が借り入れできるわけではありません.
金融機関も貸したお金が返済されない事態を極力避けたいため「審査」が行われます.
審査というのは,住宅ローンを組む人の信用を量ることであり,判断材料は年齢・職業・勤続年数・年収・家族構成といった「属性」です.
公務員は安定している職業だとされ属性の評価が高く,医療従事者である理学療法士・作業療法士も一般的に属性が良いと言われております.
しかしながら理学療法士・作業療法士であっても勤務形態が非常勤や派遣である場合は審査が通りにくくなったり,金利条件が変わってしまいますので注意が必要です.
なお勤続年数は2~3年以上が目安となります.
転職前・転職後のどちらに住宅ローンを組むべきなの?
理学療法士・作業療法士が住宅ローンを組む際にも審査があり,属性をチェックされます.
転職を考えている方は「勤続年数が短いと判断されてしまうのではないか?」と疑問に思われるかもしれません.
たしかに大きな理由もなく転職を繰り返し勤続年数が短い理学療法士・作業療法士の場合,属性に悪影響を与える場合もあります.
しかし住宅ローンの審査には「人的審査」という項目があります.
したがって勤続年数が短くてもキャリアアップや資格を活かした前向きな転職であると判断されると借り入れが可能です.
審査では前年の年収が問われます.
しかし住宅ローンを組む前年に転職をしており収入証明ができない場合,勤め先に転職後の収入を証明する書類を作成してもらうことが可能です.
住宅ローンを組むのは前向きな理由が説明できる転職であれば,転職前後のどちらでも大丈夫と言えるわけです.
返済中の転職は金融機関への報告が必要
ローンを組んだ後に転職をする場合,借り入れの時と状況が変わってしまうため金融機関へ転職した旨を報告する必要があります.
住所や勤務先等の情報は契約の届出事項となっているからです.
これはけっこう忘れている理学療法士・作業療法士が多いのですが,確実に届出をしておく必要があります.
なお返済中に転職したからといって,住宅ローンの返済条件が変わってしまうことは基本的にはありません.
ただし体調を崩して常勤で働くことが難しくなった場合など,返済が困難になりそうであれば早めに金融機関に相談しておくことをお勧めします.
転職直後は住宅ローンの借り換えができない場合も
注意が必要なのが住宅ローンの借り換えです.
住宅ローンの借り換えとは,使用する金融機関を変更することです.
場合によっては,借り換えによって返済条件が有利になることがあります.
住宅ローンの借り換えの審査の条件には「勤続年数」があり,満たさない場合は借り換えができません.
そのため住宅ローンの借り換えを検討している方は転職時期を考えたほうが良いでしょう.
今回は理学療法士・作業療法士はマイホーム購入のための住宅ローンを転職前と後のどちらに借りるべきかについて考えてみました.
結論から申し上げますとどちらに借りても問題無いということですね.