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博士論文はお金で買える時代になった?
最近はクラウドワークスとかココナラとかさまざまな事務作業や学術研究における相談をアウトソーシングできるサービスも増えてきております.
理学療法士・作業療法士の出品者も多いですね.
その中で気になるのが大学教授による研究サポートの出品です.
論文完成まで数十万円でサポートするといったようなサービスがいくつか出品されております.
こうなると博士論文ってお金で買える時代になったのだななんて思ってしまいます.
今回は,博士論文はお金で買える時代になったのではないかといったお話です.
大学教授がクラウドワークスやココナラに出品
最近,大学教授が博士論文や学術論文の執筆サポートを1論文当たり25万~50万円で請け負うサービスを出品しております.
国公立大学の場合にはこれってそもそも副業になると思いますので問題にならないのでしょうか?
国公立大学教員として研究費を稼ぐためにやっているのでしょうか?
大学に兼業申請をされているのかどうかも気になります.
ただこうなると百万も出せば博士の学位もお金で買えてしまうことになります.
これってどうなのでしょうか?
そもそも何のための学費なのか?
出品者もですが購入する側も数十万円もするサービスを購入しなければならないというのは残念ですよね.
せっかく大学や大学院に進学しているにもかかわらず,所属している大学や大学院できちんと教育を受けられないのでしょうか?
教育を受けられないとすればそもそも何のために高い学費を支払っているのでしょうか?
これは十分な研究指導を行わない,あるいは行えない大学の担当教官にも大きな問題があると思います.
大学院入学の際には指導教授の情報を十分に得よう
こう考えると大学院へ入学する場合には指導教授や指導教官がどの程度の指導力を持っている人かをきちんと情報収集しないといけないなと改めて思うわけです.
原著論文をたいして執筆した経験のない教授が指導できるはずがありませんし,研究室としてどのくらいコンスタントに研究論文を世に送り出しているのかといったところは必ずチェックした方が良いですね.
学費も支払って,研究指導をアウトソーシングするというのはバカらしくて仕方ありません.
コロナ禍の影響も
もちろんコロナ禍の影響もあります.
通学できないために十分に指導を受けられないといった側面もあるのかもしれません.
ただオンラインで授業が当たり前のように行われるようになっておりますので,オンラインできちんと指導を行っているところは増えているでしょうし,コロナ禍の影響だけではなさそうですよね.
博士論文はお金を出せば買える
数十万円出せば博士論文が変えるのかどうかは分かりませんが,サービスを提供する大学教授の指導力や論文作成力が優れていればお金を支払って他人に任せておけば博士論文が書けちゃう可能性もあります.
こう考えると博士論文はお金を出せば買えるといっても過言ではないでしょう.
今回は,博士論文はお金で買える時代になったのではないかといったお話でした.
せっかく進学したのに十分に指導してもらえないなんてことがないように,理学療法士・作業療法士の皆様も進学される際には指導教官の情報を十分に収集することをお勧めします.