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こんな理学療法士・作業療法士が職場にいませんか?悪口依存症の危険性
皆様の職場にも悪口ばっかり言っている先輩理学療法士・作業療法士がいませんか?
もしかしたらそれって悪口依存症かもしれません.
今回は理学療法士・作業療法士も知っておきたい悪口依存症の危険性について考えてみたいと思います.
悪口はやめられなくなる
悪口を言うと一時的にすっきりします.
これは快楽刺激を与える脳内物質のドーパミンが放出されるためです.
ドーパミンは,悪口を言ったり『他人の不幸』を見聞きしたりすることでも分泌されることが実験で証明されています.
大変残念ですが人の不幸は蜜の味という言葉は,人間の本質といえる部分もあるようです.
これは科学的にも証明されている事実です.
しかしながらこの快楽刺激を受け続けていると,快楽に対する感受性が麻痺してしまうため悪口がやめられなくなったりエスカレートされてしまうことになります.
こんな悪循環に陥ってしまうわけですね.
悪口を言うと自分が一番傷つく
さらに悪口は他人を傷つけるだけではなく,実は自分が一番傷ついています.
他人の悪口を言ったことのある方なら経験があると思いますが,悪口を言うとなんとなく自分自身も嫌な気持ちになりますよね.
悪口を言った本人も高ストレスにさらされるわけです.
われわれの脳は悪口などのネガティブな言葉を本能的かつ瞬時に「危険なもの」と判断します.
特に扁桃体はその悪口が誰に向けられたものなのか判別することはできませんので,ネガティブな言葉を自分自身が繰り返していると自分自身を高ストレスな状態に晒してしまうわけです.
悪口ばかり言う人は死亡率も高まる!?
世間や他人に対する批判度が高い人は,認知症のリスクが3倍,死亡率が1.4倍高いといったデータもあります.
またゴシップや噂話が好きな人はそうでない人に比べて寿命が5年短いなど,悪口が命を削ることを示す研究結果は,世界中で多く公表されています.
悪口がその人の印象に
心理学用語で自発的特性転移(Spontaneous Trait Transference)という言葉があります.
簡単に説明すると,第三者の特性について相手に話しているうちに相手が第三者の特性を知らないうちに話し手の特性として受け止めてしまう現象です.
例えばあなたが第三者の人のことを真面目で努力家と褒めたとします.
するとその発言を聞いた相手の中で発言したあなたのことを真面目で努力家と認識するということです.
つまり第三者の悪口を言うとあなた自身の好感度も下がってしまうということです.
今回は悪口依存症の危険性について考えてみました.
悪口を言うとスッキリするという方もいらっしゃるかもしれませんが,自分を傷つける上に自分自身の評価を下げてしまうことにもなりますので,理学療法士・作業療法士の皆様も悪口依存症に陥らないように注意してください.