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2021年8月以降発刊の理学療法関連書籍5選
最近は発刊される理学療法関連の書籍も多いので,把握するのが大変です.
私も月1回は本屋で関連書籍をリサーチしております.
今回は2021年8月以降に発刊の理学療法関連のお勧め書籍を紹介させていただきます.
RUSI入門 みえる!エコーガイド下運動療法
ついに工藤先生が運動器エコーの書籍を出版されました.
この書籍は病態を「みえる」化し,痛みにアプローチするエコーガイド下運動療法について解説がなされております.
エコーの基礎となる撮像方法から実際の運動療法まで,業務フローを意識して構成した入門書となっております.
エコーガイド下運動療法をこれから取り入れようと考えている方に向け,撮像部位の解剖,基本的な撮像方法とみえ方,実際の運動療法まで,「理学療法士が」「理学療法士の視点で」「理学療法士のために」豊富なイラストとエコー画像でわかりやすく紹介した一冊となっております.
効果的な徒手療法を実践できているのか不安になるあなたへ贈る,明日の臨床から実践できるエコーガイド下運動療法の入門書です.
エコーを使用している理学療法士は年々増加しておりますが,エコーについて基礎から学びたいという理学療法士にとってはうってつけの一冊となっております.
「なぜそうすべきか」がわかる!目的別車椅子シーティングのススメ
これまでにシーティングの書籍というのはいくつか発刊されておりましたが,理学療法士の視点で書かれた書籍はありませんでした.
この書籍は理学療法士がまさにこういった書籍が欲しかったと思える一冊となっております。
川崎医療福祉大学の教員が総力を結集して出版した一冊です.
「生活場面や目的にあわせたシーティングとは一体どんなものか?」「食事のときはどういったシーティングが適切なのか?」など医療職種・介護職種が知っておきたい知識と実践方法が網羅されております.
またイラストによる詳細な解説により,基礎知識からスキルアップまで様々なレベルに対応する一冊となっております.
日々の臨床業務や生活支援に役立つ,実践的な1冊です.
Stay’s Anatomy運動器編 99%が理解できた解剖学オンライン講義
解剖学を学ぶ理学療法士にとっての悩みといえば,骨が覚えられない,筋の区別がつかない,関節の特徴といわれてもなんてのが多いと思います.
解剖学ってただただ記憶するだけだとすぐに忘れちゃいますし,臨床でも役に立てませんよね.
この書籍で解剖学を学習すれば,より実践的な知識を習得できること間違いなしです.
目次の一部を見ても楽しく解剖学を学べそうな内容となっております.
第2講 上肢の骨・関節
上肢帯・肩甲帯
肩甲骨の名称はシンプルに覚える
かたかんせつ?けんかんせつ?
鳥口突起じゃなくて烏口突起
肩甲骨は「貝がら骨」
少しわかりにくい関節上結節と関節下結節
第4講 下肢の骨・関節
骨盤を形成する骨は?
覚えておくと便利な穴,閉鎖孔
腸骨の4 つの棘
なかなかわかりにくい梨状筋上孔と梨状筋下孔
股関節は何関節?
大腿骨の頭・頸・体
初学者はもちろんですが有資格者が改めて解剖学を学ぶうえでも必見の一冊となっております.
膨大な医学論文から最適な情報に最短でたどり着くテクニック
皆様は効率的に文献検索って出来ていますか?
おなじみの検索エンジンPubMed,Google Scholar,そして文献管理ソフトEnd Noteなどありますが,使いこなしている気になってませんか?
この書籍は医療ビッグデータ研究チーム直伝の文献検索のノウハウがちりばめられており,一冊読めば文献検索の効率にグッと差がつくこと間違いなしです。
こんなテクニックがあったのかとびっくりしましたし,もっと早く知っておけばよかったと感じる内容も多いです.
学術研究に取り組む理学療法士であればこの一冊は必携ですね.
対象認知・空間認知、病態理解の障害
一般社団法人日本高次脳機能障害学会から出版された書籍です.
この書籍では視覚失認,視空間認知,聴覚認知,身体認知,病態失認など,多様な失認症状が幅広い視点から取り上げられております.
特に脳神経内科,リハビリテーションの日常臨床で出会う脳の不思議が解き明かしされております.
執筆陣も超豪華ですね.
価格も手ごろなので高次脳機能障害について学びたい理学療法士・作業療法士にはお勧めの一冊です.
今回は2021年8月以降に発刊の理学療法関連のお勧め書籍を紹介させていただきました.
今月も良書が多く発刊されております.
理学療法士・作業療法士の皆様も書籍を購入して新たな学びに挑戦してみてはいかがでしょうか?