ジャックナイフストレッチがハムストリングスの柔軟性に及ぼす影響

運動療法・物理療法
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ジャックナイフストレッチがハムストリングスの柔軟性に及ぼす影響

理学療法士・作業療法士の皆様はジャックナイフストレッチってご存知ですか?

ジャックナイフストレッチというのは徳島大学の西良浩一先生が提唱しているハムストリングスを選択的にストレッチする方法です.

近年,柔軟性が低下した者に対する新たなストレッチ法としてジャックナイフストレッチが注目されております.

 

その方法ですが,以下の順に実施します.

 

1.肩幅程度に足を開いてしゃがむ

2.両手で両足首をしっかりと握る

3.胸と大腿前面を接触させる

4.胸と大腿部が離れないように膝を徐々に伸展させる

5.限界まで伸ばしたらそのポジションで10秒間キープ

 

こんな感じですね.

今回はジャックナイフストレッチがハムストリングスの柔軟性に及ぼす影響を検討した研究論文をご紹介させていただきます.

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今回ご紹介する論文

Sci Rep. 2021 Jun 9;11(1):12115. doi: 10.1038/s41598-021-91645-x.

The acute effects of high-intensity jack-knife stretching on the flexibility of the hamstrings

Kosuke Takeuchi 1, Kazunori Akizuki 2, Masatoshi Nakamura 3

Affiliations expand

PMID: 34108556 PMCID: PMC8190268 DOI: 10.1038/s41598-021-91645-x

今回ご紹介する論文は2021年に掲載された論文です.

 

 

 

 

 

 

 

 

研究の目的

The purpose of the present study was to examine the acute effects of high-intensity jack-knife stretching for 60 s on flexibility of the hamstrings.

この研究では高強度のジャックナイフストレッチ(60秒間)がハムストリングスの柔軟性に及ぼす急性効果を明らかにすることを目的としております.

 

 

 

 

 

 

 

 

研究の方法

Twelve healthy participants underwent jack-knife stretching for 60 s (3 repetitions of 20 s stretching with 30 s intervals) at two different intensities based on the point of discomfort (POD and PODmax). To examine any change in flexibility, knee extension range of motion (ROM), passive torque at end ROM, and muscle-tendon unit stiffness were measured before and after stretching. To evaluate hamstrings pain, a numerical rating scale (NRS) was described.

対象は健常例12例となっております.

不快感の程度に応じた2種類の強度(PODおよびPODmax)のジャックナイフストレッチを60秒間実施しております(20秒間のストレッチを30秒間隔で3回繰り返す).

柔軟性の変化を調べるために,ストレッチの前後で,膝伸展可動域(ROM),ROM最終域における受動トルク,筋腱ユニットの硬さを測定しております.

ストレッチの際のハムストリングスの疼痛を評価するためにNRSを用いております.

 

 

 

 

 

 

 

研究の結果

The knee extension ROM (p < 0.01) and passive torque at end ROM (p < 0.05) were significantly increased at both intensities. The muscle-tendon unit stiffness was significantly decreased in PODmax intensity (p < 0.01), but there was no change in POD intensity (p = 0.18). The median values of NRS during the stretching were 0 and 6-7 in POD and PODmax intensity, respectively, although it was 0 immediately after the stretching protocol in both intensities.

膝伸展ROM(p < 0.01)およびROM最終域における受動的トルク(p < 0.05)は,両強度で有意に増加しております.

筋腱ユニットスティフネスは,PODmax強度で有意に減少しておりますが(p<0.01),POD強度では変化がありませんでした(p=0.18).

ストレッチ中のNRSの中央値は、PODとPODmax強度でそれぞれ0と6-7でありましたが,ストレッチプロトコル直後は両強度とも0でありました.

 

 

 

 

 

 

 

研究の結論

These data suggested that high-intensity jack-knife stretching is an effective and safe method to decrease muscle-tendon unit stiffness of the hamstrings.

これらのデータから,高強度のジャックナイフストレッチは,ハムストリングスの筋腱ユニットの硬さを減少させるための効果的かつ安全な方法であることが示唆されました.

 

今回はジャックナイフストレッチがハムストリングスの柔軟性に及ぼす影響を検討した研究論文をご紹介させていただきました.

非常に興味深い研究ですね.

ジャックナイフストレッチングだと大腿四頭筋を収縮させることができますので,相反抑制でハムストリングスを抑制できるといった点がやはり大きなポイントでしょうね.

ジャックナイフストレッチは自主トレーニングとしても有用性も高いのでセルフトレーニングの指導にも役に立ちそうですね.

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