理学療法士の初任給はいくら？就職先での違いと年収アップのポイント

理学療法士の平均給与は410万円となっております．

これはあくまで理学療法士全体の平均なわけですが，新卒理学療法士となるとその給与というのはどの程度なのでしょうか？

今回は新卒理学療法士の初任給について解説させていただきます．

理学療法士のと一般社会人の給与比較

理学療法士の給与って一般的な社会人の給与と比較して高いのでしょうか？それとも低いのでしょうか？

ここでは厚生労働省が発表する「賃金構造基本統計調査（令和元年）」を参考に，理学療法士と一般社会人の給与を比較してみたいと思います．

20～24歳の所定内給与額

理学療法士の20～24歳の所定内給与額は以下のようになっております．

理学療法士（男）：279万6500円

理学療法士（女）：276万1700円

ちなみに一般社会人の20～24歳の所定内給与額は以下のようになっております．

一般社会人（高卒）：236万100円

一般社会人（大卒）：270万6000円

このデータによると20～24歳の理学療法士が初年度に受け取る平均年収は約280万ですので一般社会人の学歴別のデータと比較しても理学療法士の初任給というのはけっこう高いと考えることができるでしょう．

理学療法士の平均年収

同じく賃金構造基本統計調査（令和元年）から，理学療法士全体の平均年収も確認しておきましょう．

理学療法士全体の平均月収は28万7,500円（平均年齢33.3歳，平均勤続年数6.2年）となっており，賞与を加えた平均年収は約410万円となっております．

特に理学療法士の初任給というのは施設形態に影響を受けるところが大きいのも実際です．

理学療法士の勤務先形態による初任給の違い

全体の傾向として，病院と比べて整形クリニックの方が基本給を高めに設定している職場が多いです．

ただし福利厚生の面では，病院の方が充実している傾向にあります．

また歩合制を導入している訪問リハビリ事業所では，頑張り次第で収入アップが期待できるといった点も魅力です．

しかしその分初任給は低めに設定されている傾向にあります．

給料は勤務地によっても差が出る

また理学療法士の初任給は地域によっても格差があります．

厚生労働省が発表した「労働統計年報（平成29年）」を見ると，医療・福祉従事者の平均給与額は、地域によって差があることがわかります．

例えば東京都の平均給与が約29.3万円であるのに対し，北海道では約33.2万円，鹿児島県では約23.8万円となっております．

これらは医療・福祉従事者全体の平均ですが，こうした結果をみると医療・福祉業界に含まれる理学療法士の給与額も地域によって格差があるものと思われます．

理学療法士が給与の高い職場を見極めるには？

就職先や転職先を探す際に，収入を重視したい場合は広い範囲で給料の比較をしてみることが重要です．

特に給料の高い職場を見極める方法にはどうすればよいでしょうか？

職場を選ぶ際にはまず基本給に目が向けられがちです．

確かに基本給は収入のベースとなるものであり，しっかりチェックしておくことが重要です．

また残業代も基本給をベースに計算されるため，高いほど収入アップが見込めるでしょう．

ただし基本給だけを比較して職場を選ぶのはおすすめできません．

というのもたとえ基本給が高く設定されていても，賞与が少なかったり，手当がつかなかったりすると，他の職場より年収としては低くなってしまう場合もあります．

また初任給から昇給が1000円しかないような職場では年収が400万円を超えるのに何年もかかります．

経験を積めて充実していればそれでも良いかもしれませんが，結婚や子育ても考えるとそうもいきません．

上述したように理学療法士の初任給や収入というのは施設形態や地域によってもかなりの格差があります．

いつの間にか同級生の理学療法士と年収で200万円もの差があったなんてこともまれではありません．

収入がすべてではありませんが同じ仕事をするのであればしっかりと給与をもらえる職場で仕事をしたいですよね．

理学療法士が給与を重要視して職場を選ぶ場合には転職サイトの利用がお勧めです．

実は非公開求人といって公には公開されていないお宝求人というのが多くあります．

こういったお宝求人というのは転職サイトへ登録した理学療法士のみが情報を得ることができます．

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