2021年5月以降発刊の理学療法関連書籍6選

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目次

2021年5月以降発刊の理学療法関連書籍6選

最近は発刊される理学療法関連の書籍も多いので,把握するのが大変です.

私も月1回は本屋で関連書籍をリサーチしております.

今回は2021年5月以降に発刊の理学療法関連のお勧め書籍を紹介させていただきます.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

必ず読めるようになる医学英語論文 究極の検索術×読解術

 

研究者であればご存じの方も多い東京大学大学院医学系研究科教授の康永秀生が執筆された一冊です.

そもそも理学療法士・作業療法士が医学英語論文を読む目的は何でしょうか?

EBMの考え方に基づいてクリニカル・クエスチョンに答え,日常診療に役立てるため,そして自ら研究を実践し,学会発表や論文執筆に備えるためというところだと思います.

この書籍にはPubMedを使った論文の検索方法とともに,斜め読みではなく論文全体を「精読」するために必要となる“予測読み”などの実践的な読解方法を詳細に解説されております.

これから論文を読むすべての臨床家必読の書となっております.

 

 

 

 

 

 

 

学会発表,プレゼンに自信がもてる スライド作成テクニック100

 

理学療法士・作業療法士の皆様はプレゼンスライドの作成って何を参考にされていますか?

もしかしてプレゼンスライド作成にはセンスが必要なんて考えてませんか?

また学会発表やプレゼンを聴いているとき,内容が頭に入ってこなかったり,理解が追い付かなかったりという経験はありませんか?

もしかすると自分が発表をしているときも聴いている人からそのように思われているかもしれませんよね.

この書籍ではノイズの少ない美しい発表スライドの作り方のポイントが100個にまとめて解説されております.

以下にこの書籍の目次の中から内容をご紹介させていただきます.

 

引くだけで綺麗に作れるガイドラインって?

MSPゴシックのPってなに?

色を揃えるってどういうこと?

視線誘導ってどうするの?

 

気になったポイントを自分のスライドに活かせば,センスに頼らないカッコいいスライドを作ることができます.

発表者の顔ともいえるスライドをこの書籍の100のテクニックで磨きあげられるとよいですね.

 

 

 

 

 

 

 

僕らはまだ、臨床研究論文の本当の読み方を知らない。論文をどう読んでどう考えるか

理学療法士・作業療法士の皆様もこんな経験ってありませんか?

 

どこまで論文を深く読めばいいのかわからない

人によって論文の読み方が違っていてどうすればいいのだろう

研究デザインや統計学の本を読んだけど実際の論文は読めない

統計解析の部分は飛ばしているけど何をしているか知りたい

 

理学療法士・作業療法士であれば誰もが一度はこのように思ったことがあるはずですよね.

実は「臨床研究論文の唯一の正しい読み方」というのはありません.

読み手がそれぞれののレベルで理解し,それぞれの立ち位置なりの読み方をしています.

「本当の読み方」という答えがないなかで,この書籍では「臨床研究論文を解釈するために,どこまで考えて読めばいいのか」の道筋が示されております.

バイアスの具体的な解釈,応用的な研究デザイン・統計解析の話は出てきません.

しかしながらこの書籍を読むことで断片的になりがちな知識が繋がり,臨床研究論文をどのように捉えればいいかが見えてきます.

 

 

 

 

 

 

 

 

運動機能障害の理学療法 運動連鎖に基づく評価・治療

 

最近,相澤純也先生が編集を務められている運動器関連の書籍って多いですよね.

これまでの書籍も良書が多いんですよね。

今回は臨床で避けては通れない18疾患について,運動連鎖に着目した書籍です.

運動連鎖に着目した理学療法評価・治療方法が豊富な写真でわかりやすく解説されております.

いつ・何を・どのくらいやるかがわかる実践書となっております.

初学者はもちろんスキルアップを図る理学療法士・作業療法士にもおすすめの一冊となっております.

目次を見てみましょう.

 

第1章 下肢

1 鼠径部痛症候群,前期股関節症

2 股関節症(THA後)

3 大腿骨頸部骨折術後

4 膝関節症(TKA後)

5 膝蓋腱症・ジャンパー膝

6 膝ACL損傷(再建術後)

7 脛骨内側ストレス症候群

8 足関節捻挫(前距腓靭帯損傷)

第2章 体幹

1 非特異的頸部痛

2 非特異的腰痛

3 脊椎圧迫骨折

4 腰椎分離症・分離すべり症

5 側弯症(特発性側弯症)

第3章 上肢

1 肩関節周囲炎

2 腱板損傷

3 投球障害肩

4 肩関節前方脱臼

5 上腕骨外側上顆炎

 

理学療法士・作業療法士が関わることの多い整形外科的疾患がずらりです.

過去にも疾患別に運動連鎖の観点で運動療法に関して解説した書籍はありませんのでこれは面白そうですね.

 

 

 

 

 

 

 

 

リスクに備えて臨床に活かす 理学療法にすぐに役立つ薬の知識

 

最近は理学療法士にも薬物療法の知識が求められる時代になっております.

この書籍は高橋哲也先生をはじめとする順天堂理学療法オールキャストによって執筆された一冊です.

薬剤知識からクライアントの状態を事前に把握すれば,効果的で安全な理学療法が提供できることは言うまでもありません.

この書籍では理学療法場面で遭遇するcommonな疾患や症状に限り,その疾患・症状のクライアントに対して必ずと言っていいほど処方される薬剤を示し,理学療法に特化した情報がコンパクトに解説されております.

 

 

 

 

 

 

 

神経システムがわかれば脳卒中リハ戦略が決まる

 

神経システムと脳画像は脳卒中リハビリテーションの地図となります.

この書籍では地図を正確によみとくために,冒頭に障害部位と症状を掛け合わせたインデックスが収載されております.

「いま知りたいこと」「自分が知るべき内容」へ容易にアクセスできる仕掛けとなっており,脳画像について辞書のように使用できる一冊となっております.

まるで脳の内部を覗き込んでいるかのようなイラストで障害構造を提示されており,あわせて脳画像の見かたも解説されております.

 

今回は2021年5月以降に発刊の理学療法関連のお勧め書籍を紹介させていただきました.

今月も良書が多く発刊されております.

新年度を迎えましたので,理学療法士・作業療法士の皆様も気持ちを新たに新たな学びに挑戦したいですね.

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