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第56回理学療法士国家試験合格率が発表されました
2021年3月23日に第56回理学療法士国家試験の合格率が発表されました.
コロナ禍真っただ中の第56回(2021年)理学療法士国家試験の合格率が高いと考えるか低いと考えるかはさまざまだと思いますが,今回はここ数年の理学療法士国家試験の合格率を振り返りながら,第56回理学療法士国家試験の合格率と,来年度に行われる第57回理学療法士国家試験の合格率について考えてみたいと思います.
第56回理学療法士国家試験の不適切問題は?
ちなみに不適切問題は理学療法士が1問,共通問題が4問で計5問だったようです.
(理学療法士)
午前 第4問
(共通)
午前 第53問
午前 第70問
午後 第59問
午後 第67問
理学療法士国家試験合格率の推移
このグラフは第42回(2007年)~第56回(2021年)の理学療法士国家試験の推移を表したものです.
このグラフから理学療法士国家試験の推移を読み取ることができます.
第42~45回の理学療法士国家試験の合格率は85%を超えていたわけです.
ちなみに私が受験したのはもうずいぶん前になりますが,この頃も理学療法士国家試験の合格率というのは90%を超えているのが当たり前でした.
衝撃は第46回です.
理学療法士国家試験の合格率がついに80%を下回ったのです.
また比較的記憶に新しいのが4年前に行われた第51回理学療法士国家試験です.
この年にも理学療法士国家試験の合格率が80%を下回っております.
合格率80%というとあまりイメージがわきにくいかもしれませんが,5人に1人以上が不合格になるわけですから,結構な確率です.
仮に40人のクラスであれば10名弱が不合格になるわけです.
これはすごいですよね.
第56回は79.0%ですのでまた5年ぶりに合格率が80%を下回ったことになります.
第56回理学療法士国家試験合格率は高い?低い?
第56回理学療法士国家試験の合格率は79.0%(新卒だけですと86.4%)でした.
合格率は昨年・一昨年よりも下がり,比較的高い低い合格率であったといえるでしょう.
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第57回理学療法士国家試験合格率の予想
今後受験を考えられている方が気になるのは第57回理学療法士国家試験の合格率がどうなるかといった点です.
第50回(2015年):82.7%
第51回(2016年):74.1%
第52回(2017年):90.3%
第53回(2018年):81.4%
第54回(2019年):85.8%
第55回(2020年):86.4%
第56回(2021年):79.0%
2015年から2019年までは難しい年⇒簡単な年といったように理学療法士国家試験の合格率が高い年と低い年を交互に繰り返していましたが,ここ数年は85~90%で落ち着いてきましたね.
特に2011年,2016年と理学療法士国家試験の合格率が非常に低い年が続いておりましたので,5年に1回は理学療法士国家試験の難易度が非常に高くなるといった噂もありました.
今回の国家試験で2021年は合格率が80%を下回りましたので,やはりこの法則からはしばらく目が離せません.
2026年も合格率が低くなることが予測されます.
いずれにしても第57回(2022年)の理学療法士国家試験の難易度もあまり高くならないことを期待したいですね.
いずれにしても第57回理学療法士国家試験を受験される方は,もう理学療法士国家試験受験まで1年をきっていることになりますので,早めに準備を進め理学療法士国家試験の合格と勝ち取りましょう.