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2022 年 1 月より「理学療法学」の発行が紙媒体からオンライン発行へ
このブログでも以前に取り上げましたが,日本理学療法士協会が発行している協会誌「理学療法学」の印刷費や発想にかかる経費が無駄ではないかといった話が以前から挙がっておりました.
残念な話ですが協会に所属している理学療法士のどのくらいの割合の方がこの理学療法学を読まれているでしょうか?
おそらくかなり低い割合で,場合によっては開封せずにポイといった方も多いと思います.
そのため協会費の無駄遣いの1つだとずっと指摘されてきた背景がありますが,ようやく理学療法学が紙媒体からオンライン発行に代わりそうです.
先日行われた2020年度の第11回理事会によると
ようやくですね.
ポイントはオンライン発行が基本で紙媒体での発行も可能といった点ですね.
紙媒体での発行を希望する理学療法士がどのくらいいるか気になりますが,欲しい情報はスマホでもとれる時代ですから,おそらく有料で紙媒体を希望する理学療法士は数%となることが予測されますね.
理学療法学は開封せずにゴミ箱へポイ?
日本理学療法士協会に所属する理学療法士のうち「理学療法学」を呼んでいる理学療法士がどのくらいいるのでしょうか?
非常に残念な話ですが,理学療法学は開封せずにゴミ箱へポイなんて理学療法士も少なくないのではないでしょうか?
協会費が高いと言いながら自らが学ぶ機会を放棄しているとしか言わざるを得ません.
原著論文が主体の雑誌ではありますが,最近は総説論文も増えておりますので,参考になる論文も非常に多いと思うんですよね.
原著論文についても昔から日本の雑誌の中では最も査読の厳しい雑誌として挙げらている(最近は少し質が下がっているといった噂も…)雑誌ですので,抄読すれば新しい知見を得る上では有用だと思いますが,実際には開封すらしていない理学療法士も少なくないのではないでしょうか?
こんな状況であれば資源の無駄ですから,今回のオンライン発行というのは理にかなっていると思います.
学術誌の発行方法が変更になることによって会費の減額は可能になるのか
またもう1点気になるのが,オンライン発行によって協会費がどの程度減額されるのかといった点です.
数百円でも減額されるかなと考えておりましたが,以下のように回答がなされております.
→本件のみでは会費減額までいかないと思うが,WEB 会議への移行なども含めて検討することになると思う.
会報誌の紙媒体での発行が続く場合,隔月の郵送物はなくならない.
理学療法学を抄読する理学療法士は少なくなる
読まない理学療法士にとっては資源の無駄でしかありませんでしたが,継続的に抄読されていた理学療法士にとっては協会費の減額も無い状態で,プラス料金を取られてまで紙媒体の理学療法学を郵送する手続きをするかどうかと考えるとかなり微妙なところだと思います.
手元にあれば読むけど,わざわざ有料発行してまで読むことはしないという理学療法士が多いのが現実ではないでしょうか?
こう考えると,今後理学療法学を抄読する理学療法士は少なくなるでしょうね.
今回は2022 年 1 月より「理学療法学」の発行が紙媒体からオンライン発行になるといったニュースでした.
無駄な紙媒体での発行がなくなるのは嬉しいニュースですが,なんとなくさみしさもありますよね.
理学療法学も時間のある時にサクッと目を通すということが難しくなりますね.