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理学療法士・作業療法士といえば終身雇用・年功序列?
理学療法士・作業療法士の所属する施設といえば昔から終身雇用・年功序列のところが多いと思います.
病院経営においてはわれわれ理学療法士・作業療法士はこの終身雇用・年功序列といった形態に守られてきたわけですが,この終身雇用・年功序列の制度にも陰りがさしてきております.
今回は理学療法士・作業療法士と終身雇用・年功序列について考えてみたいと思います.
医療法人が倒れる時代
理学療法士・作業療法士といえば一度国家資格を取得してしまえば,資格の更新があるわけでもありませんし,基本的には終身雇用され年功序列で給与が上がっていくところがほとんどだと思います.
終身雇用で1か所で働くというのは理学療法士や作業療法士の雇用を考えた際に素晴らしい仕組みだと思います.
一方で新型コロナウイルス感染拡大の影響もあって医療法人も安泰ではありません.
このコロナ禍に倒れてしまった医療法人も少なくありません.
長年働いてきた自分の病院が倒れてしまったら,その時に40歳を超えていたら…
理学療法士・作業療法士という国家資格だけではどうにもなりませんよね.
40歳を超えていても,他の職場から求められる能力やキャリアを培っておかなければ大変なことになります.
終身雇用が終わりをむかえる?
診療報酬や介護報酬なんていうのは経験年数に依存するものではありません.
そのため1年目の理学療法士・作業療法士であろうが,20年目の理学療法士・作業療法士であれば所属施設にもたらす収益はほとんど差がありません.
経営側からすると理学療法士・作業療法士40歳で解雇すれば,人件費もかからずに運営できるということになってしまいます.
あのTOYOTAでさえも終身雇用が難しいといってる時代です.
人口も減少方向に向かいますし,もう少しすれば医療業界も終身雇用の時代は終わってしまいます.
地方に勤務する理学療法士・作業療法士
関東圏や関西圏ではこういった終身雇用の波の終わりを肌で感じる出来事が多いのも実際ですが,地方ではまだまだ終身雇用や年功序列が当然といった考え方が主流でしょう.
地方では良いところに就職すれば一生安泰という風習が残ってる状況です.
地方になればなるほどお金に対するリテラシーが低い気がします.
最近は副業により副収入を得ている理学療法士・作業療法士も増えておりますが,地方では理学療法士・作業療法士には副業は必要ないという考え方の方が多い状況です.
実際に副業を始めてみると自分で稼ぐというのがいかに大変か実感させられます.
職場に守られているなということを感じずにはいられないわけです.
理学療法士は特に
理学療法士の場合は,既に供給が需要を上回りつつありますので,非常に厳しい状況です.
今後,診療報酬や介護報酬も減産されることが濃厚ですし,それに伴って給与も減少の一途をたどるでしょう.
理学療法士・作業療法士以外の稼ぎ口をかっくほしておかなければ先は見えてますよね.
理学療法士・作業療法士以外の鎧を身にまとわなければ,家族を養っていけなくなる時代がくるわけです.
あくまで理学療法士・作業療法士というのは一つの武器でしかないので,プラスαの何かを持っているかどうかが重要です.
このプラスαが理学療法士・作業療法士としての視野を広げることにもつながりますしね.
今回は理学療法士・作業療法士と終身雇用・年功序列について考えてみました.
理学療法士・作業療法士の皆様も,終身雇用や年功序列の制度が崩壊した際に,どのようにして生きていくか真剣に考えてみてください.
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