理学療法士・作業療法士の早出(前)残業はサービスで当然?

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理学療法士・作業療法士の早出(前)残業はサービスで当然?

若い理学療法士・作業療法士はなんとなく始業時間の開始前早くに出勤して情報収集したり,掃除をしたりといった方が多いと思います.

始業時間より30分前には出勤してなんていうのは社会人として当たり前だと考える理学療法士・作業療法士も多いかもしれませんが,この早出出勤が強制的,もしくは半強制的なものであればサービスで行っているというのはまずいですよね.

今回は理学療法士・作業療法士お早出(前)残業はサービスで当然かといった点について考えてみたいと思います.

10 and one 10 us dollar bill

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんなこと言われたことありませんか?

理学療法士・作業療法士の皆様も上司や先輩にこんなこと言われたことありませんか?

「まだまだ若いんだから毎朝始業前に来て勉強しろ」

「始業時間の30分前は出勤するのが社会人としてのマナーだろ」

「3年目までのスタッフでリハビリテーション室の掃除は始業前に終わらせておいてね」

「始業10分前には朝礼を始めるからそれまでには来てね」

これらにすべて共通するのは早出出勤を強制されてい得るといった点です.

自らが好んで早めに出勤し仕事の準備を行うのは問題ありませんが,強制となると話は変わります.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前残業って?

前残業というのは始業時間よりも早く出勤して働く時間外労働のことを指します.

早朝に出勤すると通勤ラッシュを避けることができるほか,夜の残業を減らして早く帰宅できるといったメリットがあります.

ワークライフバランスの観点からも,前残業を積極的にする人が増えているようです.

一方で前残業をせざるを得ないケースもあります.

例えば夜の残業では仕事が終わらず前残業をしなければ間に合わないとかそういったケースですね.

前残業は効率的な働き方としてすすんで行う理学療法士・作業療法士がいる一方で,労働時間を確保するためにやむをえず行っている理学療法士・作業療法士もいるようです.

 

 

 

 

 

 

 

 

始業前の強制的な出勤はサービス?

結論から申し上げますと,始業前であろうと終業後であろうと,勤務時間外に命じられて仕事を行えば,超過勤務(残業代)支給の対象となりえます.

リハビリテーション部門では当たり前のように行われている「前残業」(始業前の業務)ですが,おそらく残業代の申請をしている理学療法士・作業療法士というのはゼロに近いと思います.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

医療職における前残業

日本医療労働組合連合会(医労連)が医療職における前残業に関して調査を行っております.

調査は2018年9月から2019年1月にかけて,医労連加盟の組合員や職員ら(1万1296人)に聞き取りアンケート形式で実施されております.

調査対象は看護職が5275名と最も多く,医療技術職(リハビリ職以外)が1303名,リハビリ職が1161名,介護職が1003名,医師が121名となっております.

調査の結果ですが,前残業を行っていたのは全職種で57.6%にのぼるといった結果でありました.

この結果をみても半数以上の医療職が前残業を行っていることになります.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なぜ前残業の場合には残業代を請求しないのか?

これだけ残業している医療職がいるにもかかわらず,残業代を請求していない人が多いのはなぜなのでしょうか?

理由はさまざまですが請求できない雰囲気があったり,そもそも請求できることを知らなかったり,場合によっては上司に請求しないように指導されているなんていうのが多いのではないかと思います.

その他にも自分の能力不足で前残業を行っているのだから仕方ないと考える若手理学療法士・作業療法士が多いのも実際ではないでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前残業も残業代が出る?

冒頭でも述べたとおり,前残業も時間外労働として残業代が出されるのが普通です.

1週間の労働時間は40時間までと労働基準法で定められておりますので,それを超過する時間に関しては,時間帯にかかわらず割増賃金の対象となります.

ただ自主的に出勤しているのではなくて,強制されているといった点がポイントです.

例えば早朝カンファレンスへの出席を義務付けられていたり,理学療法士・作業療法士に多いのが朝の勉強会への出席が義務付けられていたり,そういったケースですね.

掃除や情報収集を義務付けられていれば当然ながら残業代を申請することが可能です.

ただ病院や施設が強制しているわけではなくて個人が自主的に行っている場合には残業代の申請は難しい場合が多いでしょう.

通勤ラッシュを避けるために早く出勤しているとか,先輩に気を遣って早く出勤しているといったケースに関しては残業代の申請は難しいと考えた方が良いでしょう.

 

今回は理学療法士・作業療法士お早出(前)残業はサービスで当然かといった点について考えてみました.

皆様もサービスで前残業することのないように注意したいですね.

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