目次
コロナ禍で若手理学療法士・作業療法士は休みたくない日に有給休暇を消化させられる
コロナ禍で全国的に医療機関では入院患者数が減少しており,理学療法士・作業療法士のそのあおりを受けている状況です.
リハビリテーション部門もサービスを提供するクライアントが減少し,今年度は時間を持て余している理学療法士・作業療法士も増えてきております.
そんな状況の中で増えているのが,若手理学療法士・作業療法士が休みたくない日に有給休暇を消化させられるケースです.
今回は若手理学療法士・作業療法士が休みたくない日に有給休暇を消化させられる件について考えてみたいと思います.
単位が少ないときに急に今日は半休にしようといわれる
仕事の準備のために早朝に出勤して,準備をしていると若い理学療法士が管理者から肩をたたかれます.
今日は患者さんが少ないので午後から半休を取得して下さい…
なんて光景です.
全く予定のないまま午後から休日となり,有給休暇も減ってしまうという事態に,悔しい思いをされている若い理学療法士も多いのではないでしょうか?
若いスタッフだけ
こういった場合に問題なのが若い理学療法士・作業療法士が急な有給取得のターゲットになっているところです.
代行もスムースに先輩理学療法士・作業療法士が役割を果たしてくれることが多いでしょうし,管理者も声をかけやすいんでしょうね.
なかには有給休暇消化率の低い順に有給休暇を急に取得させられるなんて職場もありますが,この方が公平性が保たれる気はしますね.
急に休みをなんて言われても若い理学療法士・作業療法士もやる気をそがれてしまいますよね.
有給休暇は自分の意志で取得する
有給休暇というのはそもそも強制的に取らされるものではありません.
働き方改革法案が施行されてから,年5日の消化は義務となっておりますので,この年度末に5日消化できていないのであれば肩をたたかれて有給休暇を強制的に取得させられてもいたしかたないところもありますが,もしかりに有給休暇を取得するのが嫌であれば拒否することも可能です.
それでもなお強制的に有給休暇の取得を勧められる場合には労働基準監督署に相談するのもよいでしょうね.
そもそも単位が少ないのは管理者の責任
そもそも対象者が少ないとか単位数が少ないというのは管理者の責任でもあります.
適切な仕事量を所属スタッフに配分するのが管理者の役割なわけです.
コロナ禍とはいえ,何の対策もしないまま有給休暇を強制的に取得させるのってどうかと思います.
例えば空いた時間を教育に使うこともできますよね.
多忙な平時にはなかなかできない先輩理学療法士・作業療法士の見学に入るのも手だと思いますし,もっと時間を有効に使うことも考えた方が良いですよね.
管理者としては有給休暇を取得させれば,経営陣にも単位数の減少を咎められることもないので,そのために有給休暇を強制的に取得させる管理者が多いのが実際でしょう.
そもそも勤務時間に対する単位数でしか,理学療法士・作業療法士の価値を考えられない管理者って残念すぎますよね.
計画的な有給休暇取得が重要
上述したように働き方改革法案が施行されてから,年5日の消化は義務となっております.
そのため年度末に強制的に取得をさせられることもあります.
管理者の立場としても計画的に消化できていないスタッフがいると,管理上問題ですのでこれは仕方のない部分もあります.
いずれにしても来年度は計画的に有給休暇取得の申請をした方が良いでしょうね.
ある程度,計画的に有給休暇を取得していれば肩をたたかれることもないでしょうからね.
せっかくの有給休暇ですから自分が休みたい日に予定に合わせて取得した方が絶対にいいですよね.
今回は若手理学療法士・作業療法士が休みたくない日に有給休暇を消化させられる件について考えてみました.
今年度はあとわずかになってしまいましたが,理学療法士・作業療法士の皆様も来年度は計画的に有給休暇を取得しましょう.
コメント