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理学療法士・作業療法士が学会で質問するときに重要なポイント
理学療法士・作業療法士関連の学会は非常に多くなっております.
場合によっては年10回近く学会に参加するといった方も増えております.
学会の中で重要となるのは講演や一般演題に対する質問の仕方です.
場合によっては質問の方法が適切でないため,赤っ恥をかいたなんて方もいらっしゃるでしょう.
今回は理学療法士・作業療法士が学会で質問するときに重要なポイントについて考えてみたいと思います.
余計な感想は要らない
よくあるのが質問者がだらだらと感想を述べるケースです.
自分の担当したクライアントはこうだったとか,その時にこう感じたとか,そういった前置きって時間の無駄です.
質問時間って一般演題の場合には3分とかいったパターンが多いと思いますので,余計な前置きは不要です.
誰もあなたの感想や,あなたの担当した症例がどうだったかなんて聞きたくありません.
「○○病院の○○です.貴重な発表ありがとうございました.○○についてはいかがでしょうか?」
前置きは不要ですので,簡潔に質問を行うことが重要です.
質問にもなっていない場合も
理学療法士・作業療法士によくあるのが,結局質問すらしていないケースです.
質問ではなく,自分の知識をひけらかしたいだけだったのではないかと思われるようなパターンがけっこうあります.
理学療法士・作業療法士って目立ちたがる人が多いですからね…
発表演題内容とは関係のないような話をダラダラされたせいで貴重な質問時間が無くなってしまったなんてことも少なくありません.
権威を示したいだけなのかもしれませんが,質問タイムに皆の時間を無駄にして自分の知識をひけらかすのはやめていただきたいですね.
質問は簡潔にわかりやすく
もう1つよくあるのが,結局何を質問したいのかよくわからないケースです.
おそらく質問者自身も考えがまとまっていないのだと思いますが,発表者も座長も「ポカン」としてしまいます.
座長の手腕で「○○を質問したいのですか?」などと助けの手を差し伸べてもらえれば良いですが,発表者も困惑したまま時間が過ぎてしまう場合もあります.
質問は簡潔に分かりやすいものにしましょう.
みんなの時間だという認識が重要
いずれにしても学会における質問の時間というのは参加者皆の時間だという認識が必要でしょう.
3分の質問時間であっても,100名の参加者がいれば,3分×100名で300分(5時間)もの時間を浪費してしまうことになります.
場合によっては質問内容が100名にとって意味のある時間になる場合もありますので,質問内容というのはとても重要です.
適切な質問を行うためには,やはり事前準備が重要でしょうね.
しっかりと抄録を読み込んでどういった質問をしようか事前に自分の考えをまとめておけるとよいでしょうね.
そうすれば他の参加者の時間を無駄にすること無く,他の参加者にとっても良い影響を与えられるでしょうね.
今回は理学療法士・作業療法士が学会で質問するときに重要なポイントについて考えてみました.
重要なのは,前置きは不要,簡潔で分かりやすい質問,しっかりとした事前準備といったところでしょうね.
理学療法士・作業療法士の皆様も学会で質問をされる際には注意してみてください.
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