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大阪の病院でコロナ患者対応病棟月収50万円の看護師求人が話題
ご存じの方も多いと思いますが市長田コロナウイルス感染の第3波の到来に向けた対策として,大阪府知事が給料50万円プラス各手当でコロナ対応の看護師を募集していることが話題となっております.
ただこの月収50万円ってどうなんでしょうか?
今回は,コロナ患者対応病棟月収50~180万円の看護師求人について考えてみたいと思います.
コロナ患者対応病棟の看護師求人(募集要項より抜粋)
以下が大阪府で募集されているコロナ患者対応病棟の看護師求人です.
採用対象:看護師
募集人数:若干名
勤務期間:要相談
勤務体制:2交替制
勤務場所:大阪急性期・総合医療センター敷地内(大阪市住吉区)
給与(見込み) :500,000円(日勤8回・夜勤6回程度、夜勤手当含む)+別途手当支給
交通費:当協会規定により支給
白衣貸与・靴持参
宿泊施設準備(無料)
勤務期間は要相談なので期間の定めがある雇用契約,いわゆる直雇用ではありますが,基本的には非正規雇用と考えられます.
宿泊施設準備(無料)というのは寮のことなのか,あるいは病院内の仮眠施設のことなのか分かりませんが,連続稼働を見越しての条件とも考えられます.
かなり過酷な勤務になることも予想されます.
月収50万円は好待遇なのか?
さてこの月収50万円というのははたして好待遇なのでしょうか?
月収50万円の給与ということですが,12時間勤務で夜勤ありですし,命に関わる現場なので必ずしも良い条件とは限らないといった見方が強いと思います.
この月収の内訳は一般的な月収+感染等への危険手当です.
つまりコロナが収束すれば危険手当がなくなり,ずっと月収50万円が続くわけはないということです.
使命感で応募している看護師の方が圧倒的に多いのだともいますが…
16時間夜勤8回,日勤8回で50万円ということですが,税金も引かれて手取りは38万ぐらいでしょうか?
自分や自分の家族の命と引き換えにこの月収では応募する看護師は少ないでしょうね…
海外では
ちなみに海外でも同じような求人が出ております.
春のニューヨークではコロナ病棟の看護師を日給2000ドル(20万円)で募集しておりました.
もちろんこの時期にはわからなかったことが多かったコロナウイルスだけに危険手当も高かったと考えられますが,このニューヨークの求人を見ると,大阪のコロナ病院の看護師の給料は月収50万円というのは安すぎますよね.
これでは応募する看護師も少ないでしょうね.
ちなみに和歌山は月収180万円の求人も出ています.
今回は,コロナ患者対応病棟月収50~180万円の看護師求人について考えてみました.
話題となっているコロナ患者対応病棟看護師の月収ですが,この待遇では応募する看護師は少ないと思います.
理学療法士・作業療法士についてはコロナ患者対応病棟の専属求人が出る可能性は非常に低いともいますが,夜勤もないことを考えれば,仮にそういった求人が出たとしても予想月収はかなり低くなるでしょうね.
ただこの待遇でも使命感で応募できる医療従事者に対しては頭が下がる思いです.
自衛隊派遣の話も出てますが,使命感を持って一生懸命働いている方々が少しでも楽に働けるような状況になることを祈るばかりです.
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