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理学療法士はなぜ人の悪いところを探すのが好きなのか?
理学療法士って人の悪いところを探すのが好きな方が多いですよね?
職業柄仕方ないのかもしれませんが,学会や研修会でも相手のプレゼンを称賛するということは少なく重箱の隅をつつくようなし質問をされる理学療法士が多いのも実際です.
今回は理学療法士はなぜ人の悪いところを探すのが好きなのかについて考えてみたいと思います.
ICIDH教育
10年以上前からリハビリテーションにおける障害を統合するモデルとしてICFモデルを使用するのが当たり前になってきました.
私が養成校で教育を受けたころには,ICFでなくICIDHを用いた教育が行われました.
ICIDHでは機能障害,活動制限,参加制約といったクライアントの問題点を抽出するところに大きな特徴があります.
症例レポート作成においても,クライアントの問題点ばかりに着目し,抽出した要因間の関連性を考察する流れが一般的でした.
私自身は理学療法士がなぜ人の悪いところを探すのが好きなのかについて考えた時に,このICIDH教育の弊害は大きいと考えます.
学会でも批判ばかり
学会発表では発表が終わると質問が行われることが多いですが,理学療法士の学会では発表を賞賛するようなディスカッションというのは残念ながら少ない印象です.
中には重箱の隅をつつくような意地悪な質問をする理学療法士もいたりします.
私自身は作業療法士主催の学会に参加したことはありませんが,作業療法士の学会はどうなのでしょうか?
もう少しディスカッションの中で相手の発表を称賛するようなコメントや,建設的な議論が増えればいいなと常々思っております.
良いところを見つけよう
理学療法士間でお互い悪いところばっかり探して批判しあっても仕方ありませんよね.
どうせなら気持よく働きたいですからね.
ICFじゃありませんが,クライアントの良いところを見るように同僚の良いところを見つける視点も重要だと思います.
相手の良いところが見えてくると悪いところにも目をつむれたりするものです.
良いところをみつけるのってスキルが必要
ただ悪いところの方が良いところよりも目立ちますので,悪いところを見つける方が簡単なんですよね.
その人をきちんと評価できないと良いところは見つけられないわけです.
良いところを見つけるにはそれなりのスキルが必要なんですよね.
今回は理学療法士はなぜ人の悪いところを探すのが好きなのかについて考えてみました.
ICIDHで教育を受けてきた理学療法士は特に注意が必要ですし,理学療法業界全体が悪いところに目を向ける風習がありますので常に良いところに目を向けるような意識を持っておくことが重要ですね.
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