目次
リハビリテーション業界(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)の不思議な上下関係
どの職場でも上下関係ってあると思います.
まずは職位なんかも上下関係の1つだと思いますし,年齢なんかは職場に限らず考慮すべき上下関係の1つです.
しかしながらリハビリテーション業界で一番重要視されるのは職位でも年齢でもないのです.
皆様もご想像のとおり,リハビリテーション業界では職位でも年齢でもなく理学療法士・作業療法士・言語聴覚士としての経験年数です.
今回はリハビリテーション業界の不思議な上下関係について考えてみたいと思います.
リハビリテーション業界では経験年数の年功序列が重要視される
リハビリテーション業界では理学療法士・作業療法士・言語聴覚士としての経験年数の年功序列が重要視されます.
何か特別な業績を残したわけでもなく,ただただ何年も働いていれば上に立てる仕組みです.
リハビリテーション業界では経験年数が多ければ多いほど「えらい人」になれるわけですね.
めちゃくちゃ楽ですよね.
ただ早く理学療法士・作業療法士になっただけなのに…
他の業界ではどうか?
もちろん一般企業でも年齢よりも入職してからの経験というのは重要視されます.
そのためその企業でどれだけの期間勤務したかというのは重要なわけですが,リハビリテーション業界の場合にはこの経験年数による年功序列が少し過度なところがあります.
年齢を重ねてから理学療法士・作業療法士・言語聴覚士になると…
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士ってけっこう年齢を重ねてから養成校へ入学をして資格を取得といった方も少なくないわけですが,就職したらけっこうひどい扱いを受けることがあります.
例えば40歳で理学療法士1年目の人が就職した場合ですと,28歳の5年目の理学療法士の方が上の立場となりますので,平気で28歳の理学療法士が40歳の理学療法士にタメ口で話したり,命令口調で指示を出したりするわけですね.
これって外で見てても違和感がありますし,クライアントも不思議に思うのではないでしょうか?
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士としては先輩かもしれないが…
自分よりも年齢が上の理学療法士・作業療法士・言語聴覚士で経験年数が下の理学療法士・作業療法士・言語聴覚士って確かに専門職としては先輩かもしれません.
ただ絶対に忘れてはならないのは理学療法士・作業療法士・言語聴覚士としてどうこうというよりも,年上の理学療法士・作業療法士・言語聴覚士というのは人生の大先輩なわけです.
目上の理学療法士・作業療法士・言語聴覚士をつかまえてタメ口や命令口調ってこれはいただけませんよね.
年齢が上の理学療法士・作業療法士・言語聴覚士を敬うことができなければ高齢者を敬うこともできない
そもそも年齢が上の理学療法士・作業療法士・言語聴覚士を敬うことができないような理学療法士・作業療法士・言語聴覚士というのは往々にして高齢者を敬うこともできない方が多いんですよね.
経験年数だけでマウントとって,年上の理学療法士・作業療法士・言語聴覚士に対してタメ口や命令口調で話すような理学療法士・作業療法士・言語聴覚士にはなりたくないですよね.
経験年数というのは確かに重要です.
経験年数が上の理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の方が職場においては仕事ができるはずです.
ただ年齢や社会人としての経験は上であれば,最低限の言葉使いや礼儀には留意すべきです.
今回はリハビリテーション業界の不思議な上下関係について考えてみました.
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士としての経験年数も重要ですが,年上の同僚を敬う姿勢を忘れてしまったら専門職としておしまいですね.
コメント