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リハビリ中の会話では政治と宗教の話題に注意
理学療法士・作業療法士は日々の理学療法・作業療法の中でクライアントと会話をする機会は多いと思います.
天気のことであったりリハビリの進行状況であったりいろいろな内容の会話をされると思いますが,その中で注意が必要なのは政治と宗教の話題です.
今回は理学療法士・作業療法士も注意しておきたい政治と宗教の話題について考えてみたいと思います.
なぜ政治と宗教の話題がタブーなのか?
私が理学療法士になったころ先輩理学療法士からよく言われたのがクライアントとの会話で,政治・宗教の内容はひかえた方が良いといった話でした。
理由は非常に単純で政治や宗教の話というのは「揉めやすい」といった特徴があります.
政治の話なんかは利害関係というよりは,それぞれの主義主張が異なりますから,主義主張が異なる者同士が同じ話題で話しててもぶつかることしかないわけですね.
また政治の話題の場合には,善悪がつかない,どちらも正しい,だけど向いてる方向が異なるという話題ですので,会話をしたところで1つの方向に進むことができない場合が多いわけです.
宗教もそうですね.
個人の信仰に他人が口出しして,いいことはありません.
野球の話も注意
政治・宗教もそうですが野球の話にも注意が必要です.
特に男性の高齢者というのは野球好きの方が多いです.
絶対的に好きな球団があれば,アンチ球団があったりするのも実際です.
うまくクライアントの話に合わせられれば問題ありませんが,応援するチームが異なると思わぬ問題につながることもあります.
人によっては会社の関係で,特定の球団と利害関係があることもありますので,下手なこと言うと地雷を踏んでしまうことになります.
戦争の話なんかも注意が必要ですね.
辛い過去を思い出して感情が高まって泣いてしまう高齢者もいますし,戦争の話って何かこちらとしてもきるにきれないところがあります.
延々と話を聞くばかりで運動療法が勧められないということもあるでしょう.
ある程度の関係性ができればOK
政治・宗教・野球の話が常にタブーかというとそんなことはなくて,ある程度の信頼関係ができてくれば話題の1つとしても問題とならないことも多いです.
ただ初対面の見知らぬクライアントであったり,見知ってても腹の底がわからないクライアントに対して話をする場合には,避けた方が良いのは間違いないでしょうね.
あえてこれらの話題を選ぶメリットは少ないわけです.
どうしても話すことなければ天気の話でもしておけばよいです.
目標を共有する時間を作ろう
話題に困ったら政治や宗教の話よりも,リハビリテーションに関連する話題を出して目標を共有する方が良いでしょうね.
目標を共有し,目標に向かって何が必要かをともに考えていくというのは非常に重要だと思いますし,毎日マンツーマンで一定の時間接することのできる理学療法士・作業療法士だからこそゆっくりとお話できることも多いでしょう.
今回は理学療法士・作業療法士も注意しておきたい政治と宗教の話題について考えてみました.
話題に困ってもニュースから政治や宗教の話を持ってくるのはNGですね.
最近はCOVID-19の影響でクライアントとの話題もCOVID-19に関連する話題が多いですが,これも感染症の専門家でもない経済の専門家でもないわれわれ理学療法士・作業療法士があまり自分の考えを主張しすぎると大きな問題になりますので,そこそこにしておいた方がよさそうですね.
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