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今後は理学療法士・作業療法士の臨床実習指導者は男性ばかりになる?
2021年度入学生から指定規則の改定に伴い,理学療法士・作業療法士臨床実習指導者の要件が変わります.
この指定規則の改定についてはこのブログでも何度か取り上げさせていただきました.
今回は今後は臨床実習指導者は男性ばかりになるのではないかといったお話です.
なぜ男性ばかりになるのかはこのブログを最後までお読みいただければ理解いただけると思います.
臨床実習指導者講習会
指定規則の改定に伴い今後,理学療法士・作業療法士が臨床実習指導を行うためには,5年以上の臨床経験を有すること,臨床実習指導者講習会へ参加することなどが義務付けられております.
ただこの臨床実習指導者講習会ですが,2日間にわたって計16時間ものカリキュラムとなっております.
2日で16時間ですよ…
育児中の女性理学療法士・作業療法士は臨床実習指導者講習会への参加が難しい?
これはある都道府県における臨床実習指導者講習会のスケジュールです.
1日目(土曜日):9時-19時
2日目(日曜日):9時-16時
育児中の女性理学療法士・作業療法士が丸2日家を空けるとなると,環境によってはかなり厳しいですよね.
土日であれば保育園も明いていませんし,コロナ禍ですので実家が遠方であれば実家に子供を預けるというのも難しい場合が多いと思います.
1日目なんて普段の勤務時間より長いですからね…
これでは育児中の女性理学療法士・作業療法士は臨床実習指導を行えないことになってしまいませんか?
このままでは理学療法士・作業療法士の臨床実習指導者は男性ばかりになってしまう気がします.
連続2日でないといけない
この臨床実習指導者講習会ですが,基本的に2日続けての開催がルールとなっておりますが,この2日続けての三課というのが非常にハードルが高いと思います.
1日だけであればどうにかなるのにといった方も多いと思います.
私が聞いた話では1日×2回の開催では厚生労働省に認めてもらえなかったようです.
このご時世にこのせいどはいかがなものでしょうか…
座学はオンライン開催で十分ではないか?
育児中の女性理学療法士・作業療法士であってもオンラインであれば参加が可能という理学療法士・作業療法士も多いのではないでしょうか?
臨床実習指導者講習会のおおよそ半分の時間は座学です.
しかも協会から指定されたスライドをただただ都道府県士会の理学療法士が棒読みするような研修会が多いのも実際です.
正直なところ協会のスライド作成担当者が話したコンテンツをe-learning形式で時間が空いた時に閲覧するので十分な内容だと思います.
事前にe-learning形式で一定の時間,動画コンテンツを閲覧した上でディスカッションを中心とした研修会に1日だけ参加するといった形式が理想だと思います.
こすうれば子育て世代の理学療法士・作業療法士であっても研修会に参加しやすいですよね?
女性でないと教えられないこともある
私は男性ですのでよくわかりませんが,おそらく女性理学療法士・作業療法士だからこそ教えられることってけっこうあると思うんですよね.
具体的にはわかりませんが,やっぱりクライアントに対する配慮とか教えるのって女性の方がうまいと思います.
またクライアントが女性の場合には,女性ならではの接し方みたいなものも女性だからこそ教えられる部分ってけっこう大きいと思うんですよね.
今回は今後は臨床実習指導者は男性ばかりになるのではないかといったお話でした.
コロナも完全な収束は難しそうですし,日本理学療法士協会も早く全面的にe-learningにカジをきってくれないものですかね.
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