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理学療法士・作業療法士が学会へ参加して得られるのは最新の知識だけではない
理学療法士・作業療法士もまた学術大会へ参加する機会は多いと思います.
特に日本理学療法士協会関連の学会は分科学会へ移行しましたので,年間でいうと理学療法士・作業療法士が参加する学会の数というのは非常に多くなっております.
学会へ参加するともちろん最新の知識が得られるわけですが,学会参加の魅力というのは最新の知識の習得にとどまるものではありません.
特にコロナ禍でオンライン学会に参加すると対面での学会参加というのは知識の習得にとどまるものではないということを痛感させられます.
今回は理学療法士・作業療法士が学会へ参加する意義について改めて考えてみたいと思います.
私自身も年5~6回は理学療法に関連した学術大会に参加
私自身も昨年は5回ほど理学療法関連の学会へ参加いたしました.
全国規模のものもあれば,都道府県理学療法士会が主催するものまでさまざまですが,学会へ参加する利点というのは何でしょうか?
もちろん学会へ参加することで新しい知見を得られることは確かです.
ただ学会に継続的に参加してみるとわかることですが,講演をされている先生というのはけっこう同じ先生が多かったりします.
そうなると既に耳にしたことのある内容で,新しい知見はあまり無かったなんてことも少なくありません.
一般演題も過去に解決されているようなクリニカルクエスチョンをテーマにしているものも多く,特に目新しいものがないような場合もあります.
同一学会に継続的に参加する利点
私は複数の学会に継続的に参加しておりますが,同一学会に継続的に参加していると(発表までしているとなお良いと思います),学会の中で必ず知り合いができます.
学会の場(演題発表に限らず)でいろいろとディスカッションする時間というのは,非常に貴重です.
また最も大きいのはモチベーションの維持です.
職場内で研鑽していても周囲が研鑽しているような環境で無い限り,なかなか高いモチベーションを保つことは難しいのが実際ですが,学会へ参加していろんな発表を見たり,他施設の理学療法士・作業療法士とディスカッションを行っていると,また来年も頑張ろうといったモチベーションにつながります.
私自身は最近は学会参加というのは最新の知見を得る場であるとともに,自分自身のモチベーションを維持するためにエネルギーを補給する場だといった認識が強くなってきております.
そういった意味ではオンラインの学会ではモチベーションの維持が難しい気がします.
学術活動を継続的に行うにはモチベーションの維持が最も重要
私自身が思うに学術活動というのは理学療法士・作業療法士にとって必須の活動ではありません.
理学療法士・作業療法士が学会発表を使用が論文を執筆しようが給与が上がるわけでもありませんし,あくまで自己研鑽のレベルです.
この自己研鑽としての学術活動を継続的に行う上では,研究のスキルを身につけることや統計解析のスキルを身につけることよりも重要なのがモチベーションの維持です.
やらなくてもすむものは継続的に行えないのが人間です.
そういった意味では,学会に継続的に参加して自分自身のモチベーションを維持させるというのは,高い学会費を払ってでも行う価値のあることだと思います.
今回は理学療法士・作業療法士が学会へ参加する意義について改めて考えてみました.
皆様もモチベーションの維持という意味でさまざまな学会へ参加してみてください.
早く平穏に対面での学会が開催される日が来てほしいですね.
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