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理学療法士・作業療法士の自己研鑽は重要だけど研鑚自体が目的になってない?
理学療法士・作業療法士って自己研鑽している人が多い職種の1つだと思います.
もちろん医師や看護師も自己研鑽しているわけですが,昔から夜遅くまで残って勉強するのが当たり前みたいな職場も少なくありませんでした.
理学療法士・作業療法士にとって自己研鑽は重要ですが最近,自己研鑽自体が目的になっている理学療法士・作業療法士って多いんですよね.
自己研鑽自体が目的になるともはや自己満足の世界です.
クライアントに研鑚がいかに還元されるかが重要ですし,研鑚自体が目的になっている理学療法士・作業療法士に限って研鑚を他人に強要するような人が多いんですよね.
またクライアント視線はもちろんですが研鑽をいかにお金に換えるかといった視点も重要だと思います.
今回は理学療法士・作業療法士の自己研鑽は重要だけど研鑚自体が目的になってないかといったお話です.
自己研鑽は確かに重要
自分の家族が入院してリハビリテーションを受ける際のことを考えてみてください.
やっぱり自己研鑽していない理学療法士・作業療法士よりも自己研鑽している理学療法士・作業療法士に自分の家族を担当してほしいと思うのが普通だと思います.
もちろん医学的な知識以外の部分でのコミュニケーション能力とかクライアントのモチベーションを向上させるスキルとかそういったものも重要ですが,医学的知識が全く無い理学療法士・作業療法士ってリスク管理の面を考えると非常に怖いですよね.
仕事以外の時間まで研鑚を強要されても…
ただ理学療法士・作業療法士界隈で多いのは,自己研鑽の強制です.
自己研鑽していない理学療法士・作業療法士はダメだとか,意識が低いとか,しっかり勉強しろなんて考えで,自己研鑽していない理学療法士・作業療法士に研鑽を強要する理学療法士・作業療法士って多いんですよね.
勉強とか研鑽とかって強制されたやるもんじゃありませんし,強制するなら勤務時間内に強制しないと今の時代においては大きな問題になるでしょうね.
人生で何を重要視して何に時間を費やすかなんていうのは個人の自由なわけです.
生涯学習なんて言葉を使って理学療法士・作業療法士に強制的に研鑽を強いるのはいただけませんよね.
また職場で研鑽しない人がいたからといって研鑽しないことを理由に評価が下がることはあってはならないと思います.
研鑽が間違った方向に進んでいる場合もありますので,研鑽の有無ではなく成果で判断することが大切だと思います.
ただこの成果が見えにくいのも実際なんですよね.
成果が単位数なんて組織も多いのは非常に残念です.
結局のところ自己研鑽はやったほうがいいけど,やっていない人を馬鹿にするなんてことはあってはならないわけです.
勉強しても給料が上がるわけではない
また理学療法士・作業療法士が勉強しない理由に,勉強してもしなくても給料は同じなんて考え方がありますが,これって本当でしょうか?
研鑽して施設外へ講師として招かれたり,養成校で非常勤講師をしたり,書籍や雑誌の分担執筆が回ってきたりと,勉強を続けていることで収入が増えるというのもゼロではないんですよね.
重要なのは研鑽をいかにお金に換えるかということだと思います.
理学療法士・作業療法士って専門外の知識が少ない人が多いので,特にマネーリテラシーが乏しい人が多いんですよね.
KIM(Knowledge is money)と表現されるように研鑽で身につけた知識をいかにお金に変換するかを考えることが重要でしょうね.
これからの時代は特に…
もちろん組織内だけでは勉強しても給料が上がるわけではないというのは正論かもしれませんが,視野を広げれば研鑽を収入につなげる方法っていっぱいあると思うんですよね.
今回は理学療法士・作業療法士の自己研鑽は重要だけど研鑚自体が目的になってないかといったお話でした.
皆様も日々の研鑽が本当にクライアントに生かされる内容であるか,また研鑽そのものが新たな収入につながるようなものかを改めて考えてみた方が良いでしょうね.
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