理学療法・作業療法サービスを提供したのにクライアントがお金を支払ってくれない

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理学療法・作業療法サービスを提供したのにクライアントがお金を支払ってくれない

皆様の施設ではこんなクライアントを経験されたことありますか?

リハビリテーションの内容に納得がいかないから医療費は支払いませんってクライアント…

こんなクライアントが増えているようです.

今回は理学療法・作業療法サービスを提供したのにクライアントがお金を支払ってくれない件について考えてみたいと思います.

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飲食店で味に納得いかないからお金を払わない?

飲食店に行って味に納得しないからって無銭飲食したらこれは犯罪ですよね?

一定のサービスに対してお金を払うのが当たり前です.

もちろん味に不満な場合はさまざまなクレームを付けたりということもあるでしょうが,お金を払わないというのは犯罪ですよね.もし味に不満があれば,そのお客さんはもう2度とその店を訪れることは無くなるでしょう.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

理学療法士・作業療法士はサービス業?

理学療法士・作業療法士がサービス業であれば結果を出して当然と考えられる方もいらっしゃるかもしれませんが,理学療法・作業療法に限らず,基本的に医療は結果を保証するものではありません

個人的には,時代の流れの中で医療がサービス業に分類され,その後の医療過誤の対策の中,医療者がクライアントさんに媚びながら「医療はサービス業です」「患者様」と言い出し「ホテルを見本にする」ころからおかしくなったのではないかと思います.

手を尽くしかなり限界まで顧客を満足させられるホテルと救命のためにはクライアントやその家族が嫌なことでも理解はしてもらうが必ずしもすぐに満足感は伴わない医療が同じ土俵ではキツいですよね.

接遇の面で考えると理学療法士・作業療法士はサービス業だという考え方は間違ってはいないと思いますが,お客様は神様という発想はあくまでも売り手の思想であって,買い手が振りかざせる権力ではありません.

クライアントがサービスに納得いかないからお金を払わないとなると医療そのものが成り立たない可能性があります.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

未払いのクライアントはブラックリスト入り

病院の医事課の中には未払い対策や未収金を回収するための事務員が雇用されているほどです.

最近は未払いのクライアントってどこの病院でも多いと思います.

通常は未払いのクライアントは病院のブラックリストに登録され,次回の診療は受け付けないといった対応をする医療機関も少なくありません.

未払いということが病院に記録としてきちんと残りますし,大きな金額の未払いでは以後一切の診察・治療が拒否されます.

本当に重症で救急者で来院しても,病院から断られるリスクがあるわけです…

病院というのはボランティアではありませんので,お金を支払っていただけないと成り立たないわけです.

全国の病院の未払い足したら一体いくらになるのかといったほどです.

おそらく数億には達するのではないでしょうか?

 

今回は理学療法・作業療法サービスを提供したのにクライアントがお金を支払ってくれない件について考えてみました.

最近は未払いに限らずモンスターペイシエント対策というのが1つ病院の中での大きな問題となっております.

治ってないんだからお金は支払わないという理論を受け入れてしまうとわれわれの仕事は成り立たなくなりますね.

リハビリテーションの概念に立ち戻って考えると障害が残存しても代替機能や代替手段を使って社会復帰を果たす全人間的復権がリハビリテーションだということをクライアントにも認識していただく必要がありますね.

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