自転車エルゴメーターを20分駆動して1単位ってありですか?

運動療法・物理療法
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自転車エルゴメーターを20分駆動して1単位ってありですか?

皆様の職場にもこんな理学療法士・作業療法士いらっしゃいませんか?

クライアントに自転車エルゴメーターを20分駆動してもらって1単位を取得しちゃってる…

これってありなんですかね?

今回は自転車エルゴメーターを20分駆動して1単位ってありなのかどうかについて考えてみたいと思います.

yellow and purple bicycle near white wall at daytime

 

 

 

 

 

 

 

 

診療報酬上は問題ない?

仮に自転車エルゴメータ―を20分駆動してもらって,1単位の疾患別リハビリテーション料を算定するのはルール上は問題ないということになってしまいます.

ただここで重要なのは自転車エルゴメーター駆動を行う目的が明確になっているか,自転車エルゴメーターを駆動する前後で理学療法士・作業療法士の視点で評価を行い効果判定が行われているかどうかだと思います.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうでもよい話を20分して笑ってるだけ

問題なのは特に目的もないまま時間つぶしで自転車エルゴメーター駆動を理学療法・作業療法プログラムに組み込んでいる場合です.

こういった理学療法士・作業療法士に限って,隣でへらへらとどうでもよいことを話してやり過ごしているわけです.

クライアントも楽しそうに話してそれで20分が経過してしまいます.

これを繰り返していると「はい,今日も頑張りましたね!来週も頑張りましょう」を繰り返してますから,本当に怖いです.

クライアントもリハビリテーションというのはこんなもんなんだと思って,漫然と自転車エルゴメータ―駆動を20分行うだけのために医療機関に外来通院しているという状況すらありますので,怖い話です.

税金の無駄遣いですね…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自転車エルゴメーター駆動には意味があるけども

私自身は何も自転車エルゴメーター駆動を否定したいわけではありません.

きちんと目的を持って行えば,自転車エルゴメーター駆動による有酸素機能の改善効果というのは計り知れないと考えております.

まず重要なのは目的です.

まず重要なのは自転車エルゴメーター駆動を行う目的ですが,何も考えていない理学療法士・作業療法士って耐久性を向上させる目的で自転車エルゴメーター駆動をプログラムとして実施しておりますなんてその場しのぎの回答をすることが多いわけですが,そもそも耐久性自体の評価がなされていない場合がほとんどですし,何も考えてないことが多いんですよね…

前後の評価も重要ですね.

耐久性を向上させるのであれば,どのように耐久性を評価するのかも重要となります.

さらに最も重要なのが運動負荷の設定です.

理学療法士・作業療法士であれば専門的見地からきちんとした運動負荷の設定が行えてますか?

昨日は30Wだったので今日は35Wで頑張ってみましょうなんて,素人でもできるような運動負荷の設定をしてませんか?

まさか自転車エルゴメーターのワット数をテキトーに設定してませんよね?
リハビリにおけるエルゴメーターの運動負荷 内部障害を有するクライアント対象に心肺機能の向上を目標に自転車エルゴメーターを使って有酸素運動を行ったり,整形外科疾患のクライアントを対象に全身持久力の向上を目的に自転車エルゴメーターを使って有酸...

これだと理学療法士・作業療法士がお金を頂いてまで行うことではありませんよね?

有酸素機能だけでなく,自転車エルゴメーター駆動中であってもさまざまな評価を行うことができます.

長時間駆動した際の姿勢の変化であるとか,股関節・膝関節・足関節がどのように協調して動いているかとか,そういったところをきちんと確認しながら行うことが重要です.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

横でしゃべってるだけなら自主トレで十分では?

横でしゃべってるだけであれば自主トレで十分ですよね?

最低限のリスク管理を行った上で,疾患別リハビリテーション料は算定せずに,自主トレーニングとして行うというのが妥当でしょう.

もちろん時にはマンツーマンで評価を行う必要もあるでしょう.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自主トレさせてその間にカルテを書いて疾患別リハビリテーション料を算定

もっと問題なのは,クライアントに自主トレとして自転車エルゴメーターを駆動してもらって,その間に間接業務を行っている理学療法士・作業療法士です.

自分は間接業務を行っているのに,それで疾患別リハビリテーション料を算定するというのはNGですよね.

 

今回は自転車エルゴメーターを20分駆動して1単位ってありなのかどうかについて考えてみました.

横でへらへらしゃべっているだけであれば,理学療法士・作業療法士でなくても,小学生のお孫さんでも出来ますよね.

理学療法士・作業療法士であれば専門職としてきちんとした目的を持って,かつ前後の評価をきちんと行った上で適切な運動負荷で運動処方が行えるようにしたいですね.

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