目次
理学療法士・作業療法士の昇給,昇給率が低いって本当?
このブログの中でも理学療法士・作業療法士の収入に関しては何度も取り上げてきました.
理学療法士・作業療法士の収入に関わるところで非常に大きいのが昇給です.
ただ理学療法士・作業療法士の昇給率というのは一般的なサラリーマンと比較するとかなり低いなんて噂がありますが,これって本当でしょうか?
今回は理学療法士・作業療法士の昇給について考えてみたいと思います.
昇給って何?
まず基本的なところですが,昇給というのは基本給がアップすることです.
通常はどの病院・施設でも毎年4月に昇給という場合が多いと思います.
昇給は基本給のみならずボーナスや年収にも影響を及ぼすことになりますので,この昇給というのは非常に重要です.
理学療法士・作業療法士の場合には,昇給が1,000円といったブラックな職場もありますので就職や転職に際しては,昇給がどの程度あるのかを必ずチェックしておくことが重要です.
また昇給と合わせてチェックしておきたいのが昇給率です.
昇給率がわかれば今後どのくらい給与が増えるのかが分かります.
平均的な昇給率は?
一般的な会社の昇給率はおおむね1.6~2.2%とされております.
また経済産業省の「平成29年度賃金引上げの傾向(公表資料に基づく分析)」によると,300人未満の中小企業の昇給率は約2.0%とされております.
つまり基本給が20万円の職場であれば毎年4,000円の昇給があるということになります.
賞与を4カ月分とすると年間の昇給による年収アップは64,000円ということになります.
仮に昇給率が倍の4.0%の職場の場合には,毎年8,000円の昇給があるということになりますので,年間の昇給による年収アップは128,000円ということになります.
これが1年でもこの差ですから,30年も継続すればかなりの差になることが理解できると思います.
こう考えると昇給率って重要だなと認識していただけると思います.
ちなみに大企業の昇給率は2.5%といわれておりますので,先ほどの4.0%というのは少し大げさな例だと考えて下さい.
理学療法士・作業療法士の昇給・昇給率
さて気になる理学療法士・作業療法士の昇給ですが,求人情報というをみると1,000~5,000円といった職場がほとんどです.
平均的には3,000円といったところだと思います.
昇給率に変換すると理学療法士・作業療法士の基本給が200,000円とすると1.5%ということになります.
昇給率としては一般的な中小企業の昇給率2.0%を大きく下回っておりますので,理学療法士・作業療法士の昇給および昇給率はかなり低いと言わざるを得ないと思います.
理学療法士・作業療法士は職場によって昇給率も異なる
これは理学療法士・作業療法士の勤務する病院や施設に限ったことではありませんが,もちろん職場によっても昇給や昇給率というのは異なります.
昇給が平均的な3,000円/年といった職場もあれば,昇給が0円/年といった職場もあるのも実際です.
職場によってはいまだに昇給が8,000円といったバブリーな職場もまだまだあります.
昇給は長く勤務することを考えると,かなり重要なポイントとなりますので,可能な限り昇給率の高い職場を選択することが重要となります.
昇給額が5,000円違うと10年後の年収は80万円違うことになりますので,10年間での所得金額で考えると440万円もの差になります.
こう考えると初任給も重要ですが,昇給や昇給率というのは非常に重要だなと改めて認識できるわけです.
理学療法士・作業療法士にとって昇給がなぜ重要か?
もちろん昇給が少ないと収入も少ないということになるので昇給は重要だろうと皆さん思われると思いますが,ポイントは年齢を課されていくにもかかわらず,収入が増えないというところが大きなポイントです.
年齢を重ねて結婚して子どもが生まれて,マイホームを購入して,老後の資金を貯めてと年齢を重ねれば重ねるほどお金が必要になります.
そのため昇給が1,000円で昇給率は1%未満の職場で長く務めるのはかなりきついと思います.
昇給1,000円だと10年勤めたとしても年収が10万円しか上がらないわけですから,これはきついです.
実は就職や転職の際にこういった昇給や昇給率って見逃しがちです.
ただ理学療法士・作業療法士の場合には,職場によってかなり昇給率に格差がありますので,職場選びを間違えると基本給は良いのに全く昇給しないという最悪の状況に陥ってしまいます.
もしも今の昇給額が2,000円以下,または昇給率1.5%以下の場合は転職も視野に入れるべきだと思います.
ただ求人情報から読み取りにくい部分があるのも事実です.
就職活動の際に必ず確認したいところですが,お金のことってなかなか聞きにくいというのが日本人だと思います.
そんな時は転職サイトに登録して転職エージェントに聞いてもらうのも1つの手です.
転職エージェントはあなたの代わりに効きにくい年収・昇給額・休日数・職場の雰囲気などを確認してあなたに伝えてくれます。
求人の紹介や相談の利用にお金はかかりませんので,使わない手はありません.
ここでは私が過去に利用したことのある転職サイトをいくつかご紹介させていただきます.
PTOTキャリアナビ
特にここは東京都/神奈川県/千葉県/埼玉県の求人が豊富なので,関東圏で転職をお考えの方にはお勧めです.
また別サービスであん摩マッサージ指圧師,柔道整復師の方の転職サポートもされておりますので,理学療法士・作業療法士向けのみの転職サービスと比較すると介護施設やクリニックの求人が豊富です.
昇給率が2.5%以上の職場を探しているといったポイントをエントリーシートに入力することが可能ですので要望を書き込んでおけば,あなたに合った求人情報を紹介してくださいます.
マイナビ
マイナビは転職サイトの大手ですので知らない方はいらっしゃらないかもしれませんが,理学療法士の求人数も5000件を超えているマンモス人材バンクです.
転職を考えておられるのであれば,ここは確実に押さえておきたいですね.
マイナビに限ったことではありませんが,昇給率が2.5%以上の職場を探しているといったポイントをエントリーシートに入力することが可能ですのでそういった要望を書き込んでおくことが重要となります.
あなたに必要なさまざまな情報をくださいますし,転職に関して職務履歴書の作成や面接対策などのサポートも頂けます.
マイナビコメディカルには東京・神奈川・千葉・埼玉・群馬・栃木・茨城・岐阜・静岡・愛知・京都・大阪・兵庫の求人が多いので,東京・神奈川・千葉・埼玉・群馬・栃木・茨城・岐阜・静岡・愛知・京都・大阪・兵庫に在住の理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の方は,業界最大手のマイナビへの登録がお勧めです.
PTOT人材バンク
ここも非常に求人数も多く,希望する転職先の情報を細かく登録できるのでお勧めです.
私自身も転職時にはこういった人材バンクに登録をしておりましたが,エージェントの方が自分に合った新しい職場に関する情報を提供してくださいます.
昇給率が2.5%以上の職場を探しているといったポイントを伝えておけば,あなたに必要なさまざまな情報をくださいますし,転職に関して職務履歴書の作成や面接対策などのサポートもいただけます.
コメント