TUG測定するときに歩行器使用していませんか?

介護予防
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TUG測定するときに歩行器使用していませんか?

TUG(Timed up & Go test)といえば理学療法士・作業療法士がクライアントの総合的な移動能力や動的バランス機能を評価するために使用することの多い評価だと思います.

施設によってはこのTUGの結果をもってクライアントの施設内での移動形態を決定することもあると思います.

今回はTUG測定時における歩行補助具の種類がTUGの結果に与える影響について調査した研究論文をご紹介させていただきます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回ご紹介する論文

Int J Rehabil Res. 2020 Mar;43(1):95-98. doi: 10.1097/MRR.0000000000000388.

The effect of rolling walker use on interpretation of Timed Up and Go test scores: a preliminary study.

Hatch J1, Veneri D.

今回ご紹介する論文は2020年に公開されたばかりの新しい論文です.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

研究の目的

Studies have shown that the type of assistive device used during the Timed Up and Go test impacts the time it takes to complete the test. This study examines the impact of the use of a rolling walker within individuals on Timed Up and Go scores and assessment of fall risk.

これまでの研究でTUG測定中の歩行補助具の種類が測定結果に影響を与えることが明らかにされております.

この研究では歩行器(車輪型歩行車)TUGスコアおよび転倒リスク評価に与える影響を明らかにすることを目的としております.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

研究の方法

The Berg Balance Scale, Timed Up and Go, and linear gait speed were used to measure balance and fall risk on 13 older adults as part of their usual reassessment in preparation for discharge. Timed Up and Go and gait speed scores were compared assistive device conditions. The Berg Balance Scale was used as a benchmark fall risk assessment.

Berg Balance Scale,TUG,直線歩行スピードを用いて,退院前の13例の高齢者を対象として,バランスおよび転倒リスクを評価しております.

TUGと歩行スピードに関して使用する歩行補助具の種類に応じて比較しております.

Berg Balance Scaleは転倒リスク評価の指標として用いられております.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

研究の結果

Linear gait speed was similar in both conditions. Timed Up and Go times were slower for all patients using a rolling walker versus a cane or no assistive device.

研究の結果ですが,歩行スピードは歩行補助具の種類に関わらず同一でした.

一方でTUGに関しては車輪型の歩行器を用いた条件で杖や歩行補助具を使用しない条件に比較して有意に遅い結果でありました.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

研究の結論

Consideration for the effect of assistive device use on Timed Up and Go scores has important implications as it may influence interpretation of fall risk.

TUGを測定する際には歩行補助具の種類が測定結果に影響を及ぼすことを考慮した上で転倒リスクを判断する必要があるでしょう.

 

今回はTUG測定時における歩行補助具の種類がTUGの結果に与える影響について調査した研究論文をご紹介させていただきました.

直線歩行には歩行補助具の種類によって変化がない一方で,TUGの場合には車輪型歩行器の使用によって差が出るというのは面白い結果ですね.

やはり車輪型歩行器を用いると方向転換時に回転軌道が大きくなってしまうということでしょうね.

したがって杖で歩行できるクライアントに関しては歩行器ではなく杖を使用してTUGを測定することが勧められますね.

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