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理学療法士・作業療法士がクリニックに就職する際には院長の年齢と子供の調査が必要
理学療法士・作業療法士の勤務する職場としてクリニックがあります.
理学療法士・作業療法士が勤務するクリニックの代表は,整形外科クリニックですが以前は整形外科クリニックといえば数名の理学療法士・作業療法士が雇用されているといったところがほとんどでした.
しかしながら時代は変化し,最近は入院診療を行っていないクリニックであっても訪問リハビリテーション事業を拡大し,理学療法士・作業療法士を30名以上雇用しているクリニックも出てきております.
ただ考えてみると個人経営のクリニックの場合には院長が高齢になると閉院するクリニックも少なくありません.
したがって理学療法士・作業療法士がクリニックに就職する際には院長の年齢と院長の子供に関する情報が非常に重要となります.
今回は理学療法士・作業療法士がクリニックに就職する際に調査すべき情報について考えてみたいと思います.
クリニックでにおける院長の高齢化
少し古いデータですが,2016年12月31日時点のクリニックに従事する医師の総数は約10.2万人となっております.
平均年齢でみてみると59.6歳となっており,中でも70歳以上の医師数は約1.9万人にものぼります.
60歳以上の医師を含めると約4.8万人に上りますので,クリニックの医師の高齢化が進んでいることが理解できます.
基本的には医師免許に定年は存在しませんので,クリニックの院長は体力の続く限り現役として診療を継続することが可能です.
一定の年齢になれば,親族等に後継者がいてバトンタッチできるのが理想ですが,必ずしもそういったケースばかりでもありません.
最近は第三者に継承するケースも増えてきております.
クリニック経営も簡単ではない
以前はクリニックが経営難に陥るなんて話は考えられませんでしたが,昨今の診療報酬改定は非常に厳しいものがあり,都市部の新設クリニックの5院に1院程度は3・4年で経営難によって閉院してしまうといった状況です.
クリニック経営にあたっては,土地や建物などの不動産,看護師や事務員などの医療スタッフ(ここに理学療法士・作業療法士が含まれる),診察や手術をするための器具などが必要となりますので,クリニック経営をするには最低でも数千万円の費用が必要となります.
クリニック経営も簡単ではなく,院長が一定の年齢になると閉院を余儀なくされるケースも少なくありません.
理学療法士・作業療法士がクリニックに就職する際には院長の年齢と自分の年齢を考えよう
理学療法士・作業療法士がクリニックに就職する際にはまずは院長の年齢を考えましょう.
例えば院長が65歳で理学療法士・作業療法士が25歳だとすると院長がどれだけ長きにわたってクリニックを経営し続けたとしても終身雇用が難しいのは明らかです.
したがって理学療法士・作業療法士がクリニックへの就職を考える際には,院長の年齢と自分の年齢を考慮した上で,どのくらいの年齢までクリニックで働き続けられるかを考えることが重要です.
院長の子どもは整形外科医?
クリニックが親族へ受け継がれる場合には,院長が高齢であっても理学療法士・作業療法士が終身雇用される可能性は高まります.
仮に院長が整形外科医の整形外科クリニックの場合に,子どもが整形外科医であれば将来的に後継者として子どもが後継ぎとなる可能性はあります.
しかしながら院長が整形外科医で,子どもが産婦人科医のような場合には,クリニックは将来的には産婦人科専門のクリニックに変わることが想定されますので,理学療法士・作業療法士が雇用されることは無くなるでしょう.
このように理学療法士・作業療法士がクリニックに就職する場合には,クリニックの院長の後継者に関する情報を得ておくことも重要となります.
どのように情報を得るべきか?
理学療法士・作業療法士がクリニックに就職したいと思ってホームページを見ても院長の年齢に関しては情報収集可能なこともあるでしょうが,将来的に親族や第3者の後継者が存在するかどうかといった情報を得ることは不可能に近いです.
実際に就職の面接や見学の際に院長の年齢や後継者に関する情報を得るというのも難しいですよね.
こういった場合には求人サイトに登録して,転職エージェントを通じてクリニックの院長の年齢や後継者に関する情報を得ることが勧められます.
求人サイトへの登録は無料ですので,クリニックに関する情報収集をしたいといった目的で登録することも可能です.
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