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理学療法士・作業療法士が大学病院で勤務するには?大学病院で勤務するメリット・デメリット
大学病院へ勤務する理学療法士・作業療法士ってなんか憧れますよね.
かつては大学病院に勤務する理学療法士・作業療法士というのは1000床規模の大病院でも5人といったような病院が多く,就職したくてもなかなか就職できなかったわけですが,独立行政法人化してからというもの大学病院で勤務する理学療法士・作業療法士も増えてきております.
大学病院では民間病院とは異なる様々な恩恵を受けられるというのも事実です.
大学病院そのものが全国で数えても多くありませんし,まだまだ職場としての数が限られているのも実際です.
今回は理学療法士・作業療法士が大学病院で勤務するにはどうすればよいか,また理学療法士・作業療法士が大学病院で勤務するメリット・デメリットについて考えてみたいと思います.
理学療法士・作業療法士が大学病院へ就職するメリット
まずはメリットについて考えてみたいと思います.
- 複合疾患合併例・難治症例を経験できる
- 働き方の幅が広がる
- 研究設備が充実している
- 待遇が良い
ここでは4つのメリットについて整理します.
複合疾患合併例・難治症例を経験できる
理学療法士・作業療法士が大学病院へ転職する一番のメリットは,経験できる症例の幅にあります.
大学病院は救命救急医療や先端医療といった最先端の医療が揃っているのが大きな特徴です.
また医師の数も非常に多く,さまざまな診療科を標榜しておりますので,多様な疾患のクライアントを経験することができるでしょう.
また他院で治療に難渋するような複合疾患を合併した症例や難治症例が紹介されてくることが多いのも大学病院ならではです.
そのため理学療法士・作業療法士も他の病院では担当できないような難病などの珍しい症例を幅広く経験することができます.
理学療法士・作業療法士のキャリアアップを考えると,幅広井症例を経験できるというのは非常に有益です.
またトップレベルの医師が揃っておりますので,医学的な知識を学習する環境としてはこの上ない環境であるといった点も大学病院で働くメリットです.
研究体制・設備の充実
大学病院というのは診療機関であるとともに,研究機関でもあります.
大学病院にとっては学術研究の実践も大きな使命なわけです.
大学病院ではさまざまな病気や治療に関する研究を行っています.
そのため一般の病院と比較すると研究のために必要な設備が充実しています.
でもなぜ大学病院は高価な機器が備わっているのでしょうか?
答えは簡単です.
研究機関であるからこそ国から補助金が出ているからです.
リハビリテーション部門でも補助金を使って研究に必要な設備を整えている大学病院は多いです.
一方で一般病院では研究に必要な費用は病院負担となりますので,実施できる研究内容も限られるのが実際です.
学会を見ていても発表している大学病院勤務の理学療法士・作業療法士が多いのもこういった環境の違いでしょうね.
大学病院は福利厚生・賞与が充実している
理学療法士・作業療法士が大学病院へ就職した場合,一般的な病院と比較すると待遇が優れている傾向にあります.
月収は他の病院と同じくらいの額ですが,福利厚生や賞与(ボーナス)などが充実している職場が多いのが特徴です.
他にも大学病院では,院外の講習会参加などに関して講習会参加費や交通費,宿泊費といった費用を負担してくれるところも多いです.
講習会費やそれに係る交通・宿泊費を合わせると1回で10万円を超す場合もたくさんありますので,こうした補助があることは積極的に研鑽したい理学療法士・作業療法士にとっては非常にうれしいですよね.
このように理学療法士・作業療法士が大学病院へ就職すると,賞与や福利厚生などで高待遇を受けることができる可能性が高いです.
もちろん現在は独立行政法人化しておりますので,個々の大学病院の経営状況次第というところもあります.
理学療法士・作業療法士が大学病院へ就職するデメリット
ここまで理学療法士・作業療法士が大学病院へ就職するメリットについてご紹介させていただきましたが,デメリットは無いでしょうか?
ここでは理学療法士・作業療法士が大学病院へ就職した際に感じやすいデメリットについてあげたいと思います.
- 学術活動を強制される
- 求人情報が見つかりにくい
学会発表が強制されて忙しい
上述したように大学病院は診療機関であるとともに研究機関でもあります.
研究環境が整っているというのは理学療法士・作業療法士が大学病院で働くメリットでもありますが,一方で研究に興味がない理学療法士・作業療法士にとっては,学術活動に取り組まなければいけないというのはデメリットにもなり得ます.
学会発表をしたり論文を書いたりするためには,学術研究に取り組む必要があります.
基本的には学術研究は業務外で行っている理学療法士・作業療法士がほとんどだと思いますので,時間的な負担も大きくなります.
学会が終わるまでは,研究と学会発表の準備が続きますので帰宅が遅くなってしまうこともあるでしょう.
学術研究を行うためには,データ測定,統計解析,抄録作成,プレゼン作成・練習と,とにかく毎日が忙しくなります.
もちろん学術研究や学会発表に取り組みたい理学療法士・作業療法士にとっては魅力的な環境かもしれませんが,そうでなければ非常に忙しくプライベートの時間が十分に取りにくいと感じるはず方もいらっしゃると思います.
求人が見つかりにくい
また大学病院の求人は非常に見つかりにくいのも特徴です.
理学療法士・作業療法士が大学病院に就職したいと思っても,大学病院自体の数が限られていますし,大学病院で勤める人には転職する人が少ないので欠員も出にくく求人数が非常に少ないのが特徴です.
大学病院の求人は常時募集しているわけではありませんので,タイミングを逃すと求人を見つけることができません.
したがって理学療法士・作業療法士が大学病院への就職を考えているなら,数ヶ月ではなく1~2年単位で転職活動を行って求人を見つける必要があります.
ただ継続的に求人情報を確認する作業もなかなか大変です.
そんな場合には,求人サイトに登録しておく方法が非常に効率的です.
求人サイトへの登録は無料ですので,求人サイトに登録しておいて,大学病院の求人が出たら情報をもらえるようにしておくことをお勧めします.
また大学病院で無くても研究や学会発表に積極的に取り組んでいる一般病院も多く存在します.
合わせてそういった職場を探していることを伝えておけば,あなたの条件に合った求人を紹介して下さいます.
特に理学療法士・作業療法士関連の求人サイトでは理学療法士・作業療法士がエージェントを務めていることが多いので,一度面接で話をしてみるだけでも,最近の転職や就職事情の情報を得ることができます.
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