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日本理学療法士協会の新人教育プログラム修了率が最も高い都道府県は?逆に最も低い都道府県は?
日本理学療法士協会の生涯学習プログラムは認定・専門理学療法士に注目が集まっておりますが,認定・専門理学療法士を取得する前に,新人教育プログラムを修了する必要があります.
実はこの新人教育プログラムというのは都道府県によってかなり格差があります.
もちろん都道府県士会取得会員の意識による修了率の差もありますが,それ以上に都道府県理学療法士会が新人教育プログラムを会員に履修させるためにどのような努力をしているかといったところが現れるのもこの新人教育プログラムの修了率なわけです.
今回は日本理学療法士協会の新人教育プログラム修了率に関して都道府県別にご紹介させていただきます.
気になる日本理学療法士協会の新人教育プログラム修了率の平均は?
気になる日本理学療法士協会の新人教育プログラム修了率の平均ですが71.20%です.
これって皆様は高いと感じましたか?それとも低いと感じましたか?
私自身は高いと感じました.
ただこれはあくまで協会所属職員の修了率です…
協会離れが進み退会者も増加しておりますので,協会に所属しているのであればそりゃ取得しますよね.
むしろ新人教育プログラムを修了しないような会員は日本理学療法士協会をなぜ退会しないのかと思ってしまうほどです.
まずは新人教育プログラムの修了率が平均以下の都道府県をご紹介
第40位
京都府:67.40%
第39位
愛知県:67.50%
第38位
鹿児島県:67.70%
第37位
栃木県:67.80%
第36位
千葉県:69.10%
第35位
北海道:69.30%
第34位
岐阜県:69.50%
第33位
福岡県:70.80%
第32位
大阪府:70.90%
第31位
大分県:71.10%
京都・愛知・千葉・北海道・福岡・大阪と特に大都市における修了率の低さが目立ちますね.
大都市では日本理学療法士協会以外の民間団体の研修会も毎週のように開催されておりますので,あまり内容の無い新人教育プログラムを時間をかけて履修しようという理学療法士が少ないのかもしれません.
次は新人教育プログラムの修了率が平均以上の都道府県をご紹介
第30位
高知県:71.40%
第29位
福島県:71.50%
第28位
神奈川県:71.80%
第27位
徳島県:71.90%
第26位
宮崎県:72.10%
第25位
香川県:72.40%
第24位
沖縄県:72.60%
第23位
鳥取県:72.90%
第22位
和歌山県:74.00%
第21位
三重県:74.20%
第20位
広島県:74.30%
第19位
静岡県:74.50%
第18位
群馬県:75.30%
第17位
山口県:75.60%
第16位
石川県:75.70%
第15位
滋賀県:76.20%
第14位
長崎県:76.30%
第13位
長野県:76.70%
第12位
茨城県:76.80%
第11位
山梨県:77.80%
印象としては地方都市の修了率が高い傾向にありますね.
民間団体によるセミナーが少ない地方では,日本理学療法士協会主催の研修会にでも参加するしかセミナーを通じた研鑽の方法が無いといった場合が多いのではないでしょうか?
遠隔セミナーが普及すればもう少しこのあたりの都会と地方の格差も小さくなりそうですけどね…
気になる修了率TOP10は?
第10位
島根県 78.20%
第9位
福井県:78.30%
第8位
佐賀県:79.20%
第7位
富山県:80.00%
第6位
山形県:81.70%
第5位
岩手県:82.10%
第4位
新潟県:82.80%
第3位
青森県:84.20%
第2位
愛媛県:86.50%
第1位
秋田県:88.80%
気になる第1位は秋田県でした.
それにしても88.80%って素晴らしいですね.
おおよそほとんどの理学療法士が新人教育プログラムを終了していることになります.
職場でもそういった風土がある施設が多いのでしょうね.
気になるワースト1位は?
さて最後に気になるワースト1位とを発表したいと思います.
第41位
岡山県:67.10%
第42位
熊本県:67.00%
第43位
埼玉県:66.30%
第44位
兵庫県:65.80%
第45位
奈良県:65.40%
第46位
東京都:64.60%
ワースト1位
宮城県:64.20%
ワースト1位は宮城県でした.
東京がワースト1位だと予想しておりましたので,意外でしたが…
このあたりは各都道府県理学療法士会による研修会開催の回数なんかも大きく影響する気がしますので,新人教育プログラム修了率を上げるにはもう少し工夫が必要かもしれませんね.
今回は日本理学療法士協会の新人教育プログラム修了率に関して都道府県別にご紹介させていただきました.
私自身もかなり昔に日本理学療法士協会の新人教育プログラムを履修いたしましたし,現在も都道府県士会で新人教育プログラムの講師を務めております.
正直なところこの新人教育プログラムそのものには大きな意味はないと思っております.
正直なところ受講してもしなくても理学療法士としての資質に関わるものではないと思います.
ただ組織としてこういった生涯学習のプログラムがあって,おおよそどのくらいの会員が修了しているかといったところは,厚生労働省に理学療法士という団体を認めてもらうためには非常に重要だったりします.
今後もさらに修了率が増えるといいですね.
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