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日本理学療法士協会が読売新聞朝刊の全面広告掲載に数千万円を投じる
昨日の読売新聞をご覧になられた方はいらっしゃいますか?
日本理学療法士会は,新型コロナウイルス感染症による外出自粛に伴い,国民に向けて生活不活発病予防を啓発する全面広告を、4月27日の読売新聞朝刊に掲載しました.
私もこのニュースを見た時には日本理学療法士会頑張っているなくらいに考えておりましたが,かかった費用を聞いて驚きました.
今回は日本理学療法士協会が読売新聞朝刊の全面広告掲載に数千万円を投じた件について考えてみたいと思います.
日本理学療法士協会からの情報(HPより抜粋)
新型コロナウイルス感染症による外出自粛に伴い、国民の皆さまに向けて生活不活発病予防を啓発する全面広告を、4月27日の読売新聞朝刊に掲載しました。
購読されている方はぜひ紙面をご覧ください。また、周りの方への普及啓発にぜひご活用ください。
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※本事業は本会設立55周年記念事業の積立金を活用して実施しました。
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費用はどのくらいかかったのか?
気になるのはかかった費用です.
私が調べた範囲では,今回掲載された規模の全面広告は,地方紙でも数百万円,読売・朝日といった全国紙だと数千万円の費用がかかります.
ただ広告費ですから数千万円を使っても利益が広告費を超えれば問題ないわけです.
今回は読売新聞への掲載ですので,噂によると4500万円もの費用が投じられたようです.
信じられませんよね…
私自身は読売新聞への掲載は社会的にも素晴らしいことだなと思っておりましたが,費用が半端ないですよね…
今この時期を考えると確かに社会的には価値のあることかもしれませんが,4500万円使っちゃいますか…
それなら日本予防理学療法士学会の特別チームへ少し報酬を出してはなんて思っちゃいます.
しかも新聞広告って多くの方の目に触れますが,捨ててしまえばそれまでですし,費用対効果ってどうなのでしょうか?
都内の医療崩壊寸前の医療機関に何らかの支援を行うべく費用を使えなかったのでしょうか…
残念でなりません.
気になる掲載内容は?
掲載内容は非常にわかりやすい内容で,一般の方が生活不活発病を予防するためにどうすべきかがわかりやすく描かれておりました.
大きく分類すると,生活指導・筋力トレーニング・有酸素運動の3本柱です.
有酸素運動なんかはBorg scaleについても紹介されており一般の方にも非常にわかりやすい内容だなと感じました.
ただこのくらいの内容であれば,理学療法士の職能団体以外の団体でも簡単に出せるレベルの内容ですし,市町村が発行する広報のレベルです.
4500万円使って出す内容かどうかといった点が気になりました.
日本理学療法士協会の狙いは?
もちろん建前としては日本理学療法士協会は国民の生活不活発病の予防を支援するといったものだと思いますが,これを機に日本理学療法士協会また理学療法士の名を世に売りたいといった狙いが大きいでしょう.
ただこの時期にどこの医療従事者団体が広告出してますかね?
完全に時期を間違えてます…
職を失っている理学療法士がいる状況で,職能団体として4500万円ものお金をもう少し有効に使えなかったものでしょうか?
今回の4500万円の広告費用はで国民が喜んだでしょうか?理学療法士が喜んだでしょうか?おそらく喜んだのは読売新聞だけではないでしょうか…
今回は日本理学療法士協会が読売新聞朝刊に全面広告掲載に数千万円を投じた件について考えてみました.
安月給の理学療法士が支払った年会費です.
もう少し意味のあるお金の使い方をしていただきたいものです…
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