目次
第55回理学療法士国家試験合格率が発表されました
2020年3月23日に第55回理学療法士国家試験の合格率が発表されました.
合格率は86.4%(新卒だけですと93.2%)でした.
第55回(2020年)理学療法士国家試験の合格率が高いと考えるか低いと考えるかはさまざまだと思いますが,今回はここ数年の理学療法士国家試験の合格率を振り返りながら,第55回理学療法士国家試験の合格率と,来年度に行われる第56回理学療法士国家試験の合格率について考えてみたいと思います.
第55回理学療法士国家試験の不適切問題は?
ちなみに不適切問題は理学療法士が2問,共通問題が4問で計6問だったようです.
(理学療法士)
午前 第5問PDF [71KB]
午後 第28問PDF [57KB]
(共通)
午前 第53問PDF [57KB]
午前 第78問PDF [53KB]
午前 第83問PDF [67KB]
午前 第84問PDF [44KB]
理学療法士国家試験合格率の推移
このグラフは第42回(2007年)~第55回(2020年)の理学療法士国家試験の推移を表したものです.
このグラフから理学療法士国家試験の推移を読み取ることができます.
第42~45回の理学療法士国家試験の合格率は85%を超えていたわけです.
ちなみに私が受験したのは第40回だったと思いますが,この頃も理学療法士国家試験の合格率というのは90%を超えているのが当たり前でした.
衝撃は第46回です.
理学療法士国家試験の合格率がついに80%を下回ったのです.
また比較的記憶に新しいのが4年前に行われた第51回理学療法士国家試験です.
この年にも理学療法士国家試験の合格率が80%を下回っております.
合格率80%というとあまりイメージがわきにくいかもしれませんが,5人に1人以上が不合格になるわけですから,結構な確率です.
仮に40人のクラスであれば10名弱が不合格になるわけです.
第55回理学療法士国家試験合格率は高い?低い?
第55回理学療法士国家試験の合格率は86.4%(新卒だけですと93.2%)でした.
ここ数年の傾向で見ると比較的高い合格率であったといえるでしょう.
第56回理学療法士国家試験合格率の予想
今後受験を考えられている方が気になるのは第56回理学療法士国家試験の合格率がどうなるかといった点です.
実は第50回(2015年)から第55回の理学療法士国家試験の合格率には面白い傾向があります.
ジグザグになってるのです.
第50回(2015年):82.7%
第51回(2016年):74.1%
第52回(2017年):90.3%
第53回(2018年):81.4%
第54回(2019年):85.8%
つまり難しい年⇒簡単な年といったように理学療法士国家試験の合格率が高い年と低い年を交互に繰り返しているわけです.
これは理学療法士国家試験問題作成の際に,昨年度の合格率を見ながら問題の難易度が決定されるためです.
例えば2017年に行われた第52回理学療法士国家試験のように前年度の理学療法士国家試験の合格率が著しく低い場合,問題作成担当者も著しく低い理学療法士国家試験合格率を高くするように問題の難易度を設定します.
そのために理学療法士国家試験の合格率が高い年と低い年を交互に繰り返していたわけです.
ただ第55回の理学療法士国家試験の合格率は86.4%と前年度よりやや高い結果でしたので,このジグザグの法則は今年度で終わりましたね.
そのため第56回(2021年)の理学療法士国家試験の難易度はというのは予想がつきませんね.
いずれにしても第56回理学療法士国家試験を受験される方は,もう理学療法士国家試験受験まで1年をきっていることになりますので,早めに準備を進め理学療法士国家試験の合格と勝ち取りましょう.
コメント