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理学療法士・作業療法士も知っておきたい花粉症対策
今年も花粉が多いようですね.
私の職場にも今年,花粉症を発症したスタッフが少なくありません.
今や3人に1人が花粉症というような状況ですので,理学療法士・作業療法士にとっても他人事ではありません.
私も花粉症に罹患して長いですが,ひどい時期は仕事が手につかないほど症状がひどいこともありました.
今回は花粉症の症状を抑えるための対策法についてご紹介させていただきます.
花粉症はなぜ起こるの?
花粉症とはスギやヒノキ,イネなどの花粉がアレルゲンとなり,アレルギー症状を引き起こすものです.
今や3人に1人が,くしゃみや鼻水・鼻づまり・目のかゆみなど,さまざまな不調に悩まされている状況です.
花粉症の患者数は年々増加傾向にありますが,その原因にはスギ花粉の増加やストレス,排気ガス,バランスの悪い食事などの影響があるようです.
このように花粉症はさまざまな要因で発症してしまうため,予防は難しいのが現状です.
しかし少しでも症状が和らぎ,軽症のままシーズンを乗り切れるよう,花粉が飛ぶピークをむかえる前に適切な対策法をマスターしておくことが重要です.
とにかく早めの対策が重要
花粉症を悪化させないためには,なんといっても早めの対策がポイントです.
スギ花粉であればバレンタインデーあたりから対策を講じることが重要です.
鼻粘膜の炎症が悪化すると鼻水が止まらない状態になってしまいますが,花粉症の初期段階で治療を始めれば炎症の進行を止めることができるといわれています.
症状を感じ始めたら早めの治療で重症化を防ぐことが重要です.
花粉症の対症療法と言えば抗アレルギー薬の内服ですが,抗アレルギー薬の内服も症状が出始めてから内服するのではなく,予防的に2月中旬から内服しはじめると効果的です.
特に症状が出始めが最も症状もひどいという場合が多いので,早めに対策をしておくことが重要です.
通勤中の花粉対策は万全に
花粉症の症状を軽く抑えるには,まずは体内への花粉の侵入を防ぐことが大切です.
特に注意したいのが,通勤時の花粉対策です.
外出前後にきちんと対策をとることで,花粉の付着や侵入を抑えられます.
花粉の飛散は天気にも左右されますので,まず出勤前には花粉の飛散予想をチェックして,その日の状態に合わせた対策を行うことが重要です.
特に風の強い日は花粉の影響を受けやすくなりますが,雨の日は花粉が地面に落ちるため症状が出にくい人も多いようです.
一方で雨の翌日には地面に落ちた花粉が舞い上がり症状が強くなることがあります.
天気がよくて風の強い日には,目や鼻,口からの花粉の侵入を防ぐメガネ,マスク,スカーフなどを利用して,しっかりと顔を覆うようにしましょう.
また服装や髪型でも花粉のつきやすさは変わります.
ニットやウールコートは花粉が付着しやすいので,できるだけスベスベした素材の服がおすすめです.
花粉が肌に触れることで,肌荒れが起こる場合もありますので,気温が高くなってもできるだけ長そでを着用するとよいです.
また長い髪を下ろしていると,それだけ花粉が顔の周りに付着しやすくなりますので,すっきりとまとめて花粉の侵入を防ぎましょう.
車通勤は花粉とは無縁?
車通勤であれば花粉対策は不要と思われるかもしれませんが,ふだん車通勤している人も花粉の影響には注意が必要です.
花粉がつきにくいと思われがちな車通勤ですが,窓を閉めていても車の外気導入口から花粉が侵入している可能性があります.
エアコンに花粉対策用のフィルターが装備されていない場合には,内気循環にしておくと花粉の侵入を防ぐことができます.
最近は花粉除去機能つきの車や,車内で使える空気清浄機もありますのでそういったものを利用するのも一つでしょう.
特に訪問リハビリなんかで訪問車を使用する機会の多い方は改めて対策を考えてみましょう.
出勤・帰宅時はすぐにケアを
花粉対策では屋外で花粉の付着を防ぐと同時に,花粉を室内に持ち込まない習慣をつけることも重要です.
職場についたときや帰宅したときには,玄関先で衣服や持ち物に付着した花粉を払い落としてから室内に入ります.
そしてすぐに手洗い,うがいをすることで,身体の表面についた花粉を洗い流しましょう.
花粉を効率よく落とす方法のひとつが入浴です.
ふだんは朝にシャワーを浴びることが多い方も,この時期は夜の入浴で花粉を落としておくのがおすすめです.
花粉が多い日には,室内にたくさんの花粉を持ち込んでしまいがちです.
室内にいても症状が気になる場合には,花粉対応の空気清浄機を設置するとともにこまめな掃除を心がけましょう.
掃除機だけでなくフローリングはまめに拭き掃除をすると効果的です.
花粉症に対して運動療法が効果的?
自律神経を整えよう
自律神経活動が乱れると,わずかな花粉に対しても過剰反応を起こしてしまうようです.
ストレスや不安というのも,花粉への過剰反応を引き起こす要因となります.
運動の中でも有酸素運動は自律神経を活性化させ,正常に戻す効果があります.
免疫強化
免疫バランスの崩れもまた花粉に対する過剰反応を引き起こす原因となります.
適度な運動を行うことで花粉に抵抗できる免疫力をつけることが重要です.
免疫を強化するためには,少しずつでも繰り返し運動を行っていくことが重要です.
今回は花粉症の症状を抑えるための対策法についてご紹介させていただきました.
理学療法士・作業療法士は屋内で仕事をしていることが多いと思いますので,特に注意すべきは通勤の時間帯です.
仕事の効率を上げるためにも早めに予防策を講じましょう.
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