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日本理学療法士協会の休会制度をうまく利用しよう
以前にも日本理学療法士協会の会員費についてはこのブログの中で紹介させていただきました.
都道府県によって都道府県士会費が異なるので,さまざまですが都道府県によっては日本理学療法士協会費と都道府県士会費で合わせて20,000円近く会費を納入する必要があります.
今回は日本理学療法士協会費にも関連する退会・休会制度について考えてみたいと思います.
日本理学療法士協会員になる利点
退会・休会の話の前に日本理学療法士協会員になることでどんなメリットがあるでしょうか?
まずは日本理学療法士協会主催の,研修会や講習会を会員価格で受講できるといった点が一番のメリットではないでしょうか?
理学療法士講習会を始め,日本理学療法士協会主催の研修会は数千円と安価に受講できるものが多いので,この点が一番のメリットでしょうね.
また学会発表を考えておられる方にとっても,日本理学療法士協会に所属していない場合には,演題登録料無料として10,000円が必要になりますので,この点も協会に所属する利点ではないでしょうか?
その他にも理学療法学や日本理学療法士協会発刊の英文誌が隔月で届けられるといった利点や,クラブオフによる福利厚生,理学療法士賠償責任保険(全員加入・任意加入)なんかも利点でしょうね.
日本理学療法士協会の休会について
さて今回のテーマである休会・退会についてです.
まずは休会の場合には期間が明記されております.
休会期間は1年間と定められており,4月1日から翌年3月31日までと規定されております.
基本的に休会期間には年会費は発生しません.
一方で休会期間中には,上述したようなに挙げたような会員特典(研修会の受講費が安くなる等)を得られないといった制度となっております.
休会については1年にとどまらず,継続も可能な制度となっております.
受付期間が1月1日から3月31日までとなっておりますので,休会を考えておられる方は早めに手続きが必要です.
休会期間満了時までに,手続きがなされない場合には,強制的に退会となってしまいます.
日本理学療法士協会の休会と退会の大きな違い
休会中は会員特典を受けられないのであれば,退会して再入会すればよいのではないかとお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが,休会と退会では扱いが大きく異なります.
退会後に再度入会する場合には,再度入会金(5000円)が必要となります.
また新人教育プログラム,生涯学習基礎プログラムが再履修となります.
せっかく研修会に参加して取得した認定理学療法士や専門理学療法士の資格もなくなってしまうことになります.
もちろん新人教育プログラムもです.
日本理学療法士協会の退会を考えられている方へ
昨年の政治活動における日本理学療法士協会の対応や,日本理学療法士協会の新生涯学習制度にうんざりして,日本理学療法士協会を退会したいと考えておられる方もいらっしゃるかもしれません.
ただ退会と休会では扱いが大きく異なります.
会員番号も新人と同じ会員番号になってしまいます.
休会であればそれまでの活動は残りますし,もちろん協会費を支払う必要もありません.
加えて1年ごとに継続休会が可能ですので(わすれずに手続きは必要),退会を考えておられる方はまず休会して様子を見てみるというのも1つだと思います.
今回は日本理学療法士協会費にも関連する退会・休会制度について考えてみました.
意外とこの休会制度を知らない方も多いので,今年はプライベートが忙しくて研修会へ参加することは無いといったような場合には1年間休会するのもありだと思います.
ちなみに休会中は賠償責任保険が適応されない点にも注意が必要ですね.
うまく休会制度を使って,協会費を無駄にすることが無いようにしましょう.
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