来年度から臨床実習指導者講習会のプログラムが変更される

臨床実習・国家試験
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来年度から臨床実習指導者講習会のプログラムが変更される

理学療法士・作業療法士の皆様も御承知の通り,今年度から理学療法士・作業療法士の臨床実習は臨床実習指導者講習会を受講し,かつ5年以上の臨床経験を有する者のみが行える仕組みに変わりました.

今年度もまだまだ全国各地で臨床実習指導者講習会が開催されておりますが,先日,(公社)日本理学療法士協会臨床実習指導者講会(都道府県)開催マニュアルが世話人宛に送付されてまいりました.

このマニュアルの中では来年度のプログラムに関していくつかの変更点が示されております.

今回は皆様も気になる来年度以降の理学療法士臨床実習指導者講習会のプログラムの変更についてみていきたいと思います.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

講師・世話人の条件

これは今年度も記載があった内容ですが,よりその基準が明確になっております.

 

開催学校・養成施設職員以外の講師・世話人を3割以上含める.

なお,次に該当する者は開催学校・養成施設職員とみなす.

 

・開催学校・養成施設において,過去3年以内に非常勤講師,特任教授,客員教授等の教員として講義を担当していた者,および現在担当している者

・開催学校・養成施設の単独実習受入施設(当該学校・養成施設以外からの実習を受け入れていない施設)の職員

 

養成校単独あるいは関連施設だけで講習会は開催できない仕組みとなっているわけですね.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

台風や豪雨等により中止をした場合の対応について(厚労省確認事項)

台風や豪雨等の災害が発生した場合の対応についても明記されております.

ご存じのように理学療法士の臨床実習指導者講習会では,遅刻・欠席・早退は認められない厳格な講習会となっておりますので,この点も非常に重要です.

 

・台風や豪雨等により途中で中止になった場合には,未実施分を後日開催することで,修了とみなしても構いません.

・なお,2日目の講義を前倒しするなど,なるべくすべて実施できるようにご配慮ください.

・一貫性を保つため,原則として,参加者全員が参加できる日程で開催してください.

・やむをえず,再設定した講習会に参加できない場合には,別の講習会で未実施の部分のみを受講することで修了と見なすことは可能です.

・ただし,その場合にも,研修内容の一貫性や,別の講習会の当初の参加者へご配慮ください.

 

結局のところ柔軟に対応しなさいということですね.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

講義時間が全て60分に!!

これは非常に大きな変更点です.

これまでは講義1~4は講義時間が60分でしたが,講義5・6は講義時間が90分でした.

講師にとっても聴講者にとっても90分の聴講時間は長くつらいものでした.

 

・全ての講義を60分に変更(講義1を除く)しました.

・臨床実習指導者講習会の開催指針において,講習会の形式はワークショップ(参加者主体の体験型研修)形式で実施することとされていることから,講義1を除き,全ての講義時間を60分に変更しました.

・講義1にグループワークの展開法を追加しました.

・都道府県で開催する臨床実習指導者講習会の講師,世話人の要件が変更になり,都道府県講習会を修了した者のうち,都道府県協議会および都道府県士会長が認めた者も世話人を務めることができることから,都道府県の講義にグループワークの展開法を追加することとしました.

 

念願のe-learningへの移行には至りませんでしたが,講義時間が短縮されたのは嬉しいですね.

 

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演習の時間を90分以上に統一(演習5は120分に拡大)

講義が短くなった分,演習の時間が延長されました.

 

開催指針に則って,よりワークショップ形式の講習会の内容を推進することから,すべての演習が90分以上となりました.

演習5については,演習1から演習4の内容をすべて含んだうえで討議を行うことから,120分に拡大されました.

 

2019年度 講義390分 演習570分

2020年度 講義420分 演習540分

 

演習の構成ですが

演習1「人間関係論」

演習2「ハラスメント防止について」(演習用資料P 15〜24)

演習3「臨床実習の到達目標と修了基準」(演習用資料P25~33)

※到達目標について討議をする内容に変更(修了基準の討議は行わない)

演習4「臨床実習における学生の評価」(演習用資料P34~39)

演習5「臨床実習施設における臨床実習プログラムの立案」(演習用資料P40~49)

※40時間の実習時間内でプログラムを立案することを基本とした討議に変更

※事例を用いて討議を行う内容に変更

演習6「臨床実習指導者及びプログラムの評価」(演習用資料P 50〜56)

 

演習時間のみならず,演習3では修了基準の討議は行わないこと,演習5では事例を用いて討議を行う内容に変更されており,内容も少し変わったものとなっております.

 

今回は皆様も気になる来年度以降の理学療法士臨床実習指導者講習会のプログラムの変更についてご紹介いたしました.

個人的な印象としては,今年度の内容に比較してブラッシュアップされたものになったと考えております.

来年度以降に理学療法士臨床実習講習会を受講される理学療法士の方はぜひ参考にしていただければと思います.

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