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2020年1月29日 中医協から来年度の診療報酬改定情報~回復期リハビリテーション病棟編~
理学療法士・作業療法士の皆様も非常に気になる来年度の診療報酬改定の情報に関して,1月29日に中医協が発表されました.
今回は診療報酬改定の中でも注目されている回復期リハビリテーション病棟について情報をお伝えしたいと思います.
回復期リハビリテーション病棟入院料の見直し
回復期リハビリテーション病棟入院料1及び回復期リハビリテーション病棟入院料3におけるリハビリテーション実績指数の要件について、それぞれ水準を引き上げる。
回復期リハビリテーション病棟入院料1 37⇒40
回復期リハビリテーション病棟入院料3 30⇒35
入院患者に係る要件から、発症からの期間に係る事項を削除
回復期リハビリテーション病棟と言えば,発症後又は手術後二か月以内に回復期リハビリテーション病棟入院料の算定が開始されたものに限るというのが当たり前でした.
急性期治療が長引いたクライアントも回復期リハビリテーションを受けることができるというのは非常に良いことですね.
回復期リハビリテーション病棟入院料における重症者の定義に、日常生活機能評価に代えてFIM総得点を用いてもよい
棟への入院時又は転院時及び退院時に日常生活機能評価又は機能的自立度評価法(Functional
Independence Measure、以下「FIM」という。)の測定を行い、その結果について診療録に記載すること。
確かに日常生活機能評価表というのは理学療法士・作業療法士にとってなじみもないですし,アウトカム評価がFIMで行われている以上,重症度もFIMで行って方がわかりやすいですよね.
これも有意義な改訂だと思います.
専任の常勤管理栄養士配置
今回の改定は栄養関連がすごいですね。リハビリテーション栄養が普及している昨今の流れからすればこれも妥当でしょうね。管理栄養士と理学療法士の結婚も増えそうですね。
今回は来年度の診療報酬改定の中でも注目されている回復期リハビリテーション病棟について情報を理学療法士の視点でお伝えしました.
まだ入棟時のFIMを低く見積もって実績指数を高くしている病院が多いといった問題に対する対策がこの中医協では見当たりませんね.
まだまだ確定していない情報も多いですが今後の動きから目が離せませんね.
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