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理学療法士・作業療法士は休日に出勤すべきではない
働き方改革法案が施行され理学療法士・作業療法士の働き方も少しずつ変化してきておりますガ,昔から理学療法士・作業療法士の職場では,休日にまで出勤して仕事をするといった職場も稀ではありません.
例えば私が知っている病院では,術後早期の方を担当したら休日に出勤して関節可動域運動を行う必要があるといった病院や,休日に出勤して学術研究や事務作業を行う必要があるといった病院まで存在します.
今回はなぜ理学療法士・作業療法士は休日に出勤すべきではないのかについて考えてみたいと思います.
理学療法士・作業療法士の職場の風潮
職場によっては理学療法士・作業療法士は休日にも出勤することを求められることがあります.
私の経験上もどうしても参加する必要があるカンファレンスがあって休日に出勤せざるを得ないといったケースがありましたし,上述したように職場によっては無給で休日出勤するのが当たり前になっている職場すら存在します.
理学療法士・作業療法士というのは,クライアントや病院・施設のために働くことが善であるといった根強い風潮があります.
休日出勤した際に,時間外手当が支払われればまだしも,クライアントのためだからと無給で出勤させる職場が存在するのも事実です.
クライアントや病院・施設のためにといっても無給で休日出勤させられる義務は全くありません.
やむを得ず休日に出勤する必要があるのであれば,しっかりと給与や手当を支払うべきです.
クライアントのためと手当を支払わないことは全くの別問題です.
職員を大切にできない病院や施設の管理者が本当にクライアントのことを考えているのかも怪しいです.
理学療法士・作業療法士が休日出勤を依頼されたら?
仮に理学療法士・作業療法士が休日出勤を依頼されたらどうすべきでしょうか?
答えは簡単です.
きっちりと断りましょう.
一度引き受けてしまうと断りにくくなり,次から次へと休日出勤を依頼されるかもしれません.
むやみに休日出勤をしてしまうと,都合よく利用されてしまうだけです.
引き受けるのであれば手当や給与がきちんと支払われるかを確認するか,代休を取得できるかを確認しましょう.
理学療法士・作業療法士の休日無給出勤は周囲にも悪影響
中には自分が好きで出勤しているのだからこれは問題無いとお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが,周囲の理学療法士・作業療法士からすれば迷惑でしかありません.
例えば自分の病院・施設の上司が休日に出勤していると,職場全体が休日出勤をせざるを得ない状況に陥りやすいわけです.
周囲も上司がやっているのであれば仕方ないかと感じてしまいます.
こういった理学療法士・作業療法士が増えれば増えるほど,職場内で休日無給出勤が当たり前になってしまうわけです.
休みの日に職場に来て仕事をするのはその理学療法士・作業療法士の勝手かもしれませんが,上司が休日出勤してクライアントのために頑張っているんだからといった意味のない正義感を振りかざす人が必ず出てきます.
それを断れない周りの弱い立場の理学療法士・作業療法士からすれば大迷惑です.
今回はなぜ理学療法士・作業療法士は休日に出勤すべきではないのかについて考えてみました.
理学療法士・作業療法士も仕事と休みときちんとメリハリをつけて仕事をしたいですね.
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