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理学療法士・作業療法士がクライアントの名前を覚えるコツ
若い理学療法士・作業療法士の方々にとってはあまり経験がないかもしれませんが,ある程度年齢を重ねてくるとクライアントの名前が覚えられなくなってきます.
クライアントの顔・疾病・障害像は思い浮かぶのに名前だけが出てこないことってけっこうありませんか?
ただ名前を覚えられないというのはクライアントとの信頼関係構築においても致命的ですので,できれば名前を覚えられるようにしたいですよね.
今回は理学療法士・作業療法士にとっても役に立つクライアントの名前を覚えるコツについて考えてみたいと思います.
そもそもなぜ人の名前って忘れてしまうのか?
理学療法士・作業療法士に限らず,ヒトがものごとを忘れてしまうには理由があります.
一番は関心がないからであるとされております.
誤解を生んではいけませんが,クライアントに対して関心を持たない理学療法士・作業療法士なんていないと思います.
正しくはクライアントの人柄や病態には関心を持っても,クライアントの名前には関心が無いということです.
理学療法士・作業療法士が名前は覚えるコツ
人の名前を覚えるのが苦手な人はいくつか工夫をしてみると,名前を覚えやすくなります.
まずはクライアントとの会話の中でその人の名前を意識して呼んでみましょう.
繰り返しているうちにクライアントの名前を覚えやすくなります.
また芸能人や自分の友人と関連付けながら覚えるといった方法も有効です.
そのクライアントを見れば,同じ名字の友人や芸能人と関連付けながら覚えてみてはいかがでしょうか?
例えば伊藤という名前のクライアントを担当したのであれば,友人の伊藤君を思い出すようにするとか,歴史上の人物の伊藤博文を思い出すようにするといった方法です.
こういった覚え方をしておくと,いざというときに名前を思い出しやすくなります.
この方法のデメリットは,初見の名前に使えないことです.
この連想法を使って覚えるようになっても,初めて聞く名前だけは覚えられなくて苦労します.
もしも名前を思い出せなかったら?
もしも名前を思い出せない時や正しい名前について確信が持てないときには,間違っても誤った名前を呼んではいけません.
名前を間違うことほど失礼なことはありませんので,そういった場合には名前を呼ばずにクライアントとのコミュニケーションを図るほかありません.
われわれの仕事ってマンツーマンのことがほとんどですので,名前を呼ばなくても何とかやりすごせたりします.
クライアントに対応した後で,記憶を読み起こすためにしっかりと名前を刻みこみましょう.
今回は理学療法士・作業療法士にとっても役に立つクライアントの名前を覚えるコツについて考えてみました.
私は理学療法士・作業療法士として就職した当初,名前を覚えられない先輩方を見ながら,なんで名前が覚えられないのだろう,真剣にクライアントのことを考えていないのではないかと思っておりましたが,自分が年齢を重ねると少しずつ当時の先輩方の気持ちもわかるようになりました.
名前を覚えようと思っても覚えられないなと身をもって感じる日々です.
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