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2019年理学療法士業界の流行語は?
2019年もあともう少しとなりました.
先日,2019 ユーキャン新語・流行語大賞が決定されました.
今年は「ONE TEAM(ワンチーム)」でしたね!
理学療法士の業界でもさまざまな話題がありましたね.
そんな中でも私の勝手な独断と偏見にはなりますが,2019年度の流行語大賞を決定したいと思います.
完全な独断と偏見ですので,その点をご理解ください.
5位:自分の病院が無くなる時代
2019年9月26日に厚生労働省から全国の公立病院や赤十字病院などの公的医療機関のうち,診療実績が乏しいなどと判断した424病院に統廃合を含めた再編の検討を求めることを決め,病院名が公表されました.
この厚生労働省の発表は驚きました.
一部の県医師会からはこの発表を取り消すようにといった意見も出ているようですが,理学療法士の働く職場が無くなる時代が来たのだな,これまで安泰とされていた公的病院が統合の対象となったことで,理学療法士・作業療法士も公的な病院に勤務すれば安泰といった時代は終わりました.
やはり自分を磨くことを続けないと淘汰される時代なのは間違いありません.
4位:変わる臨床実習指導
数十年ぶりの指定規則の改定によって理学療法士・作業療法士の臨床実習が大きく変わります.
実習指導には指導者講習会の受講が必要であり,臨床実習も時間内実習40時間/週,時間外学修5時間/週といった週45時間/週の枠組みの中で行われる必要があります.
臨床参加型実習の導入やレポートの廃止など臨床実習も大きな転換期を迎えました.
47都道府県で夏から指導者講習会が開催されておりますが,この冬も各地で毎週のように指導者講習会が開催される予定となっております.
3位:新生涯学習制度
登録理学療法士をはじめとする新たな生涯学習制度が日本理学療法士協会から発表されました.
この制度についてもさまざまな意見が飛び交い,SNSを騒がせましたが,経験年数を重視した制度に少し納得いかない方も多いといったところが実情だと思います.
いずれにしても今後は登録理学療法士・認定理学療法士・専門理学療法士資格に対する社会的インセンティブがどういう動きを見せるかが気になるところです.
まだ認定理学療法士・専門理学療法士制度については案の段階ですので,今後も生涯学習制度について引き続き情報収集をしておきたいですね.
2位:首都大学東京ハラスメント騒動
今年の年明けには首都大学東京の教授のセクハラ・アカハラ問題,そして年末には徒手理学療法コースの大学院生に対するパワハラ・アカハラ問題が明るみとなりました.
理学療法士育成においては,まだまだ古き悪しき昔ながらのハラスメント教育が行われているところも多いと思います.
2019年は日本理学療法士協会から複数回ハラスメントに関わる注意喚起が行われました.
こういったニュースが明るみになったことで,理学療法士教育が少しずつ良い方向に向かうことを期待したいですね.
1位:参議院選挙落選
今回の選挙はいろいろとありました.
東京新聞が報道した3600万円の誓約書を交わした疑いや,その後も協会から山口氏のSNSコメントに対して会員へメールが送信されるなど,本当にめまぐるしくいろいろな事態が起こり,有権者であるみなさまの心も激しく揺さぶられたのではないかと思います.
SNSではこういったいざこざに嫌気がさして選挙には参加しなかったといった若いリハビリ専門職の声も聞かれました.
いずれにしてもいろいろな意味で力不足が露呈した選挙ではなかったかと思います.
私の勝手な独断と偏見にはなりましたが,2019年度の流行語大賞を発表いたしました.
残念ながら暗いニュースばかりを取り上げる形となりましたが,2020年は東京オリンピックも開催されますし,理学療法士のさまざまな場での活躍が増える1年になると良いですね.
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