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首都大学東京の授業が原因で大学院生が仙腸関節障害を発症
大学は隠蔽?
2019年12月3日号週刊FLASHに掲載予定の記事にとんでもないニュースが掲載されます.
昨年のセクシャルハラスメントに続いて,また首都大学東京です.
残念でなりませんが,今回は国際徒手理学療法学コースといったところまで情報が出てしまっておりますので,これは本当だとすれば非常にまずいですね.
大学の体質も疑われます.
どこまでが情報元が週刊誌ですので,皆様も本当の情報かを見極める必要はありそうですが,その内容の具体性からすると事実も多いことが予測されます.
今回は首都大学東京の大学院生が仙腸関節障害を訴えた件について考えてみたいと思います.
2019年12月3日号週刊FLASHに掲載予定の記事によると
2019年9月に首都大学東京の大学院を修了した33歳の男性学生が,授業による仙腸関節痛で障害を負ったいうことです.
症状もかなりひどいようで,歩行も困難であり,移動に杖を使用する必要があるようで,大学院の授業も仕事も休みを余儀なくされている状況だといいます.
7月には勤務する職場を退職しており,数回ブロックも行われているようですが症状に改善がないようで,外科手術治療が必要な状況ということで非常に重症です.
きちんと整形外科医から診断書も出されており,この診断書には以下の診断名が記載されております.
- 変形性腰椎症
- 坐骨神経痛
- 仙腸関節痛
- 腰痛症
何が原因だったのか?
この33歳の大学院生は首都大学東京の国際徒手理学療法学コースに在籍されていたようです.
この国際徒手理学療法学コースの中で関節マニュピレーションを学んでいたようです.
関節マニュピレーションの危険性については,理学療法士であれば誰でもご存知だと思いますし,死亡例も報告されており,昨今は実施されることが少なくなっている手技です.
この大学院生はこのマニュピレーション手技を毎週3時間の授業で被験者として受け続けたことで,上記の障害を発症したということです.
何度も担当教員に症状を訴えたようですが,教員は謝罪しないばかりかまともに対応しなかったようです.
加えて大学側の対応もずさんであり,学科長クラスの教授に連絡を直接取っているようですが,関係者で共有・協議しますだけで,最終的に8月中旬に大学のハラスメント委員に連絡したという経緯です.
さらにひどいのは,事実聴取後の9月下旬に本部から届いた聴取結果は,精神的損害のハラスメントとしてしか受けつけられない,謝罪や手術費などの相談は制度がないからということで,大学側が法律上の損害賠償責任を負うこととなった場合に,支払いできる可能性があると説明されただけだということです.
まずは事実確認を
これで2年続けての不祥事になりますので,まずは大学側にはきちんとした事実調査をしていただいて,事実を開示していただきたいところです.
同じ授業を受講した大学院生も多いと思われますので,そういったところからきちんと情報を収集すべきです.
今回の件は本当だとすれば明らかなパワーハラスメント・アカデミックハラスメントです.
通常の大学生・教員間の関係性よりも大学院生・教員間の関係性というのは,パワーハラスメントやアカデミックハラスメントが起こりやすいというのも実際だと思います.
また大学院生から訴えがあった後の大学側の対応がまずすぎです.
昨年の件から大学側の体質が根本的には変化していないことが伺えます.
さらに関節マニュピレーションといった手技を用いてハラスメントが行われたということを考えると,理学療法士として残念でなりません.
学生に関節マニュピレーションの危険性や禁忌を伝える立場の教員が,これでは理学療法教育も終わってると思います.
今回は首都大学東京国際徒手理学療法学コースに在籍する大学院生が仙腸関節障害を訴えた件について考えてみました.
また今後事実確認が行われて大学から正式な発表が行われることを期待します.
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