メタボの基準はウエストではなく首で判断できるって知っていましたか?

運動療法・物理療法
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 メタボの基準はウエストではなく首で判断できるって 

 知っていましたか? 

メタボリックシンドロームといった概念が提唱され,10年以上が経過しようとしておりますが,理学療法士・作業療法士もメタボリックシンドロームの予防・改善を目的として運動指導を行う機会は少なくないと思います.

メタボリックシンドロームといえば特定保健検診の中でウエストを測定するというのが一つの特徴ですので,理学療法士・作業療法士の皆様も健康診断等でウエスト測定を経験されたことがあると思います.

man looking at ceiling

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なぜメタボリックシンドロームを予防する必要があるか? 

私が今さら説明する必要もないと思いますが,なぜメタボリックシンドロームを予防する必要があるのかについて考えてみたいと思います.

糖尿病診断ガイドライン2013によれば,メタボリックシンドローム(代謝に課題ありの症状)と診断されると,まず動脈硬化の可能性が疑われます.

さらに,2型糖尿病発症のリスクが3~6倍,心臓発作や脳卒中など心血管疾患で亡くなるリスクが1.5~2倍に跳ね上がることも明らかにされております.

こうした健康リスクを早期発見するべく特定健診に取り入れられたのが,ウエスト測定ですが,実は腹囲ではなく首周りの集計を測定することでもメタボリックシンドロームの判断ができることが明らかにされております.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 メタボの診断基準 

メタボリックシンドロームの概念ですが,基本的には内臓脂肪の蓄積に焦点が当てられた概念です.

内臓脂肪の蓄積によって,生理活性物質の分泌異常が起こり,動脈硬化が進行し,糖尿病,高血圧,脂質異常症などが引き起こされます.

メタボリックシンドロームと診断されるのは,腹囲が男性で85cm以上,女性なら90cm以上かつ,以下の条件のうち2つ以上にあてはまる場合になります.

 

・高血圧(最大血圧130以上,最小血圧85以上)

・脂質代謝異常(高トリグリセリド血症:中性脂肪値150以上,低HDLコレステロール血症:HDL値40未満)

・高血糖(空腹時血糖値110以上)

 

腹囲の測定は,高価な測定器具も医療知識もなしに健康リスクを判定できる点で優れた手法ですが,満腹のときと空腹のときでは結果が変わってしまうのが難点です.

また理学療法士・作業療法士の皆さんもご経験があるかと思いますが,測定中に腹をへこませれば腹囲が減少するという裏技(笑)を使う方が多いのです.

こういった裏技対策として登場したのが,首の周径を測定する方法です.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 メタボリックシンドロームと首囲の関係 

アジア太平洋心臓病学会(APSC)と欧州心臓病学会(ESC)は共同で,首囲とメタボリックシンドロームとの関連性を発表しています.

この研究によると,メタボリックシンドロームの26人(16%)を含む成人160人を調べた結果,高血圧,糖尿病,高脂血症のいずれかを患っていた場合,首囲が大きかったということです.

そして,首囲が大きい人たちは,メタボリックシンドロームの条件である,高トリグリセリド血症および低HDLコレステロール血症,空腹時血糖の上昇も見られました.

ちなみに,メタボリックシンドロームの基準となる首囲は,男性で40cm以上,女性で36cm以上だったようです.

メタボリックシンドロームの診断基準は国によって違うため,フィリピンの参加者による結果をそのまま日本人に当てはめるのは難しいかもしれません.

またサンプルサイズも非常に小さいスタディですので,もう少しサンプルサイズを増やした検証が必要だと思いますが,今後首囲で測定が可能となればさまざまな面で有益であると思います.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 首痩せのコツ 

もし首周りの長さが健康リスクの目安になるとすれば,これを活用しない手はありません.

着衣で隠れてしまう腹囲とは異なり,首囲は外観上すぐにわかります

腹囲や首囲が大きくならないようにするには,やはり食事と運動が基本です.

実際には,お腹や首だけの部分痩せは難しいので,カロリーを調整して全体的に体重を落としていくことが重要となります.

 

今回はメタボの基準はウエストではなく首で判断できるといった話しをご紹介させていただきました.

今後,腹囲ではなく首囲の測定が当たり前になる時代が来るかもしれませんね.

理学療法士・作業療法士も知っておきたいですね.

 

 参考文献 

Torriani M et al. Compartmental neck fat accumulation and its relation to cardiovascular risk and metabolic syndrome. Am J Clin Nutr. 2014 Nov;100(5):1244-51. doi: 10.3945/ajcn.114.088450. Epub 2014 Sep 3.

 

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