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理学療法士・作業療法士が学会発表で緊張しない方法7選
本格的な秋に突入しましたが秋といえば学会シーズンです.
これから冬に向けて学会発表を控えているといった理学療法士・作業療法士の方も多いのではないでしょうか?
でも初めての学会発表って緊張しますよね.
初めてでなくても人前で発表するというのは緊張するものです.
緊張で普段練習したプレゼンがうまく行えないということもあるでしょう.
今回は理学療法士・作業療法士が学会発表で緊張しない方法について考えてみたいと思います.
①そもそもの目的を意識する
緊張がきっかけで過去に苦い経験をお持ちの方は,また緊張するのではないかといった考えばかりが頭を支配します.
まず重要なのは学会発表の目的をしっかりと意識することです.
いつの間にか緊張しないことが目的になってませんか?
本来の目的はきっと,発表内容をプレゼンすることです.
実は緊張したくないといった思いが強ければ強いほど,うまく発表したいという思いが強かったりします.
うまく発表したいという思いがなければ,緊張したくないなんて考えないわけですね.
緊張したくないと思うのは,理学療法士・作業療法士の皆さんの向上心が強いためです.
緊張する自分はダメだなと考えるのではなく,緊張するということは向上心が強いからだなと考えながら発表の準備に取り組むとよいでしょう.
②緊張を受け入れる
たとえ緊張したとしても,発表内容を伝えるといった本来の目的が達成されれば良いのです.
緊張するというのは決して悪いことばかりではありません.
緊張するからこそ頭の回転が上がり,緊張するからこそ素早く的確な判断が出来ます.
大事なことは緊張しないことではなく,緊張が相手に出来るだけ伝わらないことです.
③身体にアプローチする
緊張したときの対処法を備えておくことも重要です.
まずは緊張している自分を認識することが重要です.
意外に緊張している時というのは自分自身が緊張していることに気付いていない場合が多いです.
まずは呼吸を整えることから始めます.
緊張しているときの呼吸は必ず浅いです.
そして声はお腹からの声ではなく喉から出ます.
呼吸が早い,声が喉から出ていると感じられたらそこを改善していける第一歩です.
呼吸から緊張に気付けたら,リラックスのためにまずはしっかりと息を吐くことを意識してみましょう.
次は自分自身の身体です.
緊張が強いと,肩甲帯が挙上したり上下肢に強い力が入ります.
まずは自分の身体の筋緊張に気付くことが重要ですが,その上で体の力を抜くことがリラックスを作ることにつながります.
④緊張する経験を積む
また重要なのは緊張する経験を増やしていくことです.
はっきり言えば,何度も緊張の場を経験していると緊張にも慣れてきます.
緊張する経験を増やすために,例えば職場で簡単なスピーチを行うとかそういった機会に積極的にチャレンジしていくことが重要です.
できるだけ緊張感が低いハードルを下げた状態から,少しずつハードルを上げていきます.
⑤自分の意識を相手に向ける
緊張していると感じたら自分の意識を相手に向けることも重要です.
例えば人前で発表をしていて緊張して顔が赤くなると,顔が赤く緊張している自分自身に意識が向いていきます.
緊張や不安感や怖さに意識を強く向けて取り除こうとすると,余計緊張が強くなってしまいます.
自分の本来のパフォーマンスを発揮するためには,緊張している自分を受け入れた上で,自分の意識を本来の目的や相手に向けていきます.
例えば聴講している理学療法士・作業療法士の顔を見渡してどんな人が見てくれているのか,どんな姿勢で聴いてくれているのかを観察します.
これがなかなか難しいわけですが,自身ではなく相手に意識を向けるだけでも緊張は解れます。
⑥練習して自信をつける
これは言うまでもありませんが,練習はうそをつきません.
初めての学会発表であれば50回以上は発表の練習をしておきたいですね.
緊張すれば当然100%のパフォーマンスは発揮できませんが,練習を十分にしておけば70%のパフォーマンスであっても素晴らしいプレゼンテーションを行うことが可能です.
⑦下見・シュミレーションをしておく
最後は緊張する場面を想定して練習を行っておくことです.
実際の学会発表の場面をイメージしながら,始まる時刻や情景を浮かべながらシミュレーションをします.
学会発表であればどんな質問が来るかをシミュレーションしておいても良いでしょう.
今回は理学療法士・作業療法士が学会発表で緊張しない方法について考えてみました.
今後,学会発表を控えておられる理学療法士・作業療法士の方は是非とも参考にしていただいてプレゼンテーションを成功させて下さい.
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