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所属学会 日本理学療法士協会は恥しいですよ!
理学療法士もFacebook等のSNSやホームページ等で自身の所属学会を明示することは多いと思います.
ただこの所属学会に日本理学療法士協会と記載している方ってけっこう多いですが,これってとても恥ずかしいことです.
臨床で勤務する理学療法士はまだしも,大学教員の理学療法士の方でさえも,所属学会に日本理学療法士協会と記載されているケースがあります.
今回はなぜ所属学会に日本理学療法士協会と記載することがNGなのかについて考えてみたいと思います.
所属学会とは?
所属学会というのは,文字通り自身が所属している学会のことです.
日本には学術研究団体(学会)が2032学会もあります.
このうち臨床医学系は388学会,基礎医学系は198学会を数えます.
これだけ見ても医学系の学会というのが非常に多いことがわかります.
ちなみにどの学会にも所属していない医師はたったの5%であり,医師の多くが何らかの学会に所属しているということになります.
所属学会から何がわかるか?
それではなぜ所属学会をホームページやSNS等で公表するのでしょうか?
一番の理由は自分の専門分野を明示するためです.
例えば日本運動器理学療法学会に所属していると明示しておけば,運動器関連の理学療法が泉門なのだということがわかりますし,日本人工関節学会に所属していると明示しておけば,運動器の中でも人工関節の理学療法が専門なのだということを伝えることができます.
医師の場合には,所属学会と合わせて専門医や認定医といった医療広告ガイドラインで認められた資格を明示することも多いですが,クライアントはこういった情報を参考にして,より専門的な治療を受けるために医師や病院を選ぶわけです.
所属学会 日本理学療法士協会は恥しいですよ!
なぜ所属学会に日本理学療法士協会と記載することが恥しいのでしょうか?
結論は簡単です.
日本理学療法士協会は学会ではないからです.
あくまで日本理学療法士協会は職能団体ですので,理学療法士が所属学会として日本理学療法士協会と記載していると,理学療法士という集団のレベルの低さが露呈されるだけでなく,常識が疑われます.
例えば医師が所属学会に日本医師会なんて記載してますか?
日本整形外科学会とは記載していても日本医師会なんて記載してないはずです.
これは日本医師会が職能団体だからです.
特に多いのが大学や専門学校のホームページです.
実際には一般の理学療法士が所属学会を公表することって少ないですよね.
学会や研修会での講演の抄録を記載する時くらいでしょうか.
教育者の立場にある理学療法士がこういった誤りを堂々と公表しているのは残念ですね.
理学療法士は所属学会をどう記載すればよいのか?
では理学療法士は所属学会をどのように記載すればよいのでしょうか?
理学療法士学会は分科学会に分かれて活動が行われております.
したがって以下のような所属している分科学会を記載するのが正しいわけです!
- 日本運動器理学療法学会
- 日本スポーツ理学療法学会
- 日本支援工学理学療法学会
- 日本基礎理学療法学会
- 日本地域理学療法学会
- 日本呼吸理学療法学会
- 日本小児理学療法学会
- 日本糖尿病理学療法学会
- 日本神経理学療法学会
- 日本理学療法教育学会
- 日本予防理学療法学会
- 日本心血管理学療法学会
今回はなぜ所属学会に日本理学療法士協会と記載することがNGなのかについて考えてみました.
なんだそんなことかと思われた方も多いと思いますが,こんな常識的なことがきちんとできていないのが多いのも実際です.
多くの方に共有いただき,所属学会に関する認識が変われば良いなと思っておりますので,皆様もSNS等でのシェアをよろしくお願いいたします.
コメント
はじめまして、いつもブログを楽しく拝見しております。
私は大阪で理学療法士として働いており大学などにも講師として伺っておりますが、元々他の医療資格者として働いておりました。
先生のおっしゃる事はごもっともですが、理学療法士協会に加入してることが当たり前でない事が問題ではないでしょうか。
理学療法士一人一人が職能団体を理解していない人が多いこと、
先輩方には申し訳ないですが、理学療法士協会が加入するに値しない(選挙などの信頼や、職能団体なのか認定や専門などを育成してる団体なのかはっきりしないなど…)こと、
など、協会に加入しているだけでプロフィールに書けてしまうのが現状だと思います。
協会の方針を遵守しているので書かれてい先生方も居られるのかもしれませんが…