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理学療法士・作業療法士の視点でカンファレンスを考える
急性期・回復期・生活期どのphaseの理学療法に携わっていても,他職種や家族とカンファレンスを行う機会は少なくないと思います.
特に理学療法士・作業療法士は1単位といった時間に縛られて仕事をしておりますので,業務の中に効率的にカンファレンスを組み込む必要があります.
今回は理学療法士・作業療法士の視点でカンファレンスについて考えてみたいと思います.
時間を守ろう
当たり前のことですが,まずはカンファレンスの開始時間に遅れないことが重要です.
他職種やご家族もさまざまな都合をつけて開始時間に集合しているわけですので,遅刻してしまって他職種やご家族を待たせてしまうということがあってはなりません.
またカンファレンスの終了時間も遵守する必要があります.
30分と決まったカンファレンスであれば30分の中で協議をするように努めましょう.
理学療法士・作業療法士がカンファレンスの司会進行を務めることは少ないかもしれませんが,ダラダラと話さず必要な内容を端的に報告することが重要です.
目的を明確にしよう
私の勤務する職場でもさまざまなカンファレンスがあります.
カンファレンスにはそれぞれ目的があります.
例えばリハビリ中の能力とADLのすり合わせを行うようなカンファレンスもあれば,クライアントの退院先を決定するカンファレンス,クライアントの退院後の介護保険サービス内容を検討するカンファレンスなどカンファレンスの目的はさまざまです.
理学療法士・作業療法士もカンファレンスに出席する前に,カンファレンスの目的がどういったものかを考慮した上で,発言をする必要があります.
リハビリ中の能力とADLのすり合わせを行うカンファレンスの中で,退院後の介護保険サービス内容を検討するような話題を提示しても意味がありません.
目的を考えた上で発言をすることが重要です.
事前準備が重要
カンファレンスを短時間で円滑に行うためには事前準備が重要となります.
例えば司会を務める看護師さんとこういった方向で話を進めましょうといった話の流れを事前に確認しておくと,方向性がぶれて時間がかかりすぎるということが無くて済みます.
またクライアントにはカンファレンスでこういったことを話しますから,こういった内容について考えておいてくださいといった内容を事前に提示しておくとカンファレンスが円滑に進みます.
例えば退院後に困りそうなことがないか事前に考えておいてくださいと伝えておいて,カンファレンス内で退院後に困りそうな部分について介護保険サービスを導入するといった具合です.
今回は理学療法士・作業療法士の視点でカンファレンスについて考えてみました.
私も毎日のように様々なカンファレンスに参加しておりますが,無駄な時間であったなと感じるカンファレンスも少なくありません.
効率的に意味のあるカンファレンスを行うためには,時間を遵守すること,目的を明確にすること,事前準備を十分に行うことが重要です.
皆様も日々のカンファレンスを見直してみてはいかがでしょうか?
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