論文の査読はどのように行われているのかを理学療法士の視点で考える

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 論文の査読はどのように行われているのか? 

学会発表とは異なり,論文投稿をすると専門分野の有識者によって論文の査読が行われます.

理学療法学,理学療法科学,理学療法ジャーナルといった理学療法関連の雑誌についても,投稿論文に関して査読が行われているわけです.

この査読がどのように行われているのかについてはあまり明かされていない場合が多いですが,今回は理学療法士の視点で論文査読がどのように行われているのかについて考えてみたいと思います.

 

 

 

 

 論文査読の流れ 

研究論文の投稿先を決める際には査読システムへの理解が必要です.

研究論文を雑誌に投槁すると,まずは査読委員長(Editor-in-Chief)に送付され,その投稿原稿は,各学会の編集委員会が選定した査読委貝(レフェリー)により精査されます.

 

 

 

 

 査読委員の決定 

査読委員は,各学会から研究分野の専門家が委嘱されます.

雑誌の最終ページには各雑誌の査読委員の一覧が掲載されていることが多いです.

通常は1編の投稿原稿に対して2~3名の査読者(査読委員)が審査しますが,投稿された研究論文の査読者にはその研究論文のテーマに関する研究を行っている専門家を査読委員が指名します.

ここ最近の英文ジャーナルでは,投稿時に投稿者が査読して欲しい人,査読して欲しくない人を選べることもあります.

これは研究分野が重なっておりライバル関係にある人を査読者に選ばないでほしいという要望を聞き入れてもらえることを意味します.

査読者が森読するにあたっては,厳密に審査するために,指名された査読者には投稿者の匿名性が確保された論文(投稿者が誰かわからないように,表紙や本文,謝辞が出てくる個人名や所属をすべて隠した状態の論文)が届けられます.

したがって通常は査読者にはどこのだれが投稿した論文なのかはわからないわけです.

このように査読はほとんどの場合,査読者に投稿者の匿名性が確保された状態で進められます.

 

 

 

 

 査読審査の実際 

投稿した論文は査読者によってさまざまな観点から審査されます.

投稿論文がそのまま採択されることはほとんどなく,杏読者からのコメント(修正意見)が付けられて投稿者に返ってきます.

この際に.査読者からのコメントの査読者名は削除されるため,査読者が誰かも投稿者にはわからないわけです.

査読の際には同時に研究論文の種類(区分)も審査されます.

一般には原著・短報・総説・症例報告等に区分されますが,原著が研究論文として最も高く評価される論文といえます.

研究論文の種類は,複数の査読者の意見が異なれば,各学会が規定するルール(査読規定)に従って最終的に決定されます.

また査読がいつまで行われるかについても各学会で決められています.

投稿者は,査読者からの査読結果を読み,修正すべき点を修正して再投稿します.

 

 

 

 

 投稿論文には何が求められるか? 

前述のように投稲論文は査読者により評価され,掲載の可否が問われることになります.

したがって一定の基準を考慮した上でで投稿する必要があります.

研究論文が評価される際の基準としては,①独創性,②信頼性,③理学療法分野への寄与,④研究論文としての完結性等が挙げられます.

わかりやすく言えば,編集者が「この論文をこの学術雑誌に掲載したい」と思うような研究内容の論文であるかどうかが重要です.

 

 

 

 ①独創性 

専門分野において既に明らかにされている事実や,それらの論文から類推可能な事実がある場合には,独創性のない研究論文と判断されます.

そうならないためには、研究分野の関連論文を漏れなく調査しておく必要があります.

内容や方法が同じで,対象だけが異なる類似論文が時折みられますが,その際には類似論文とどの視点が異なるのか,独創性を強調した研究論文に仕上げる必要があります.

 

 

 

 ②信頼性 

信頼性とは主にデータや諭旨のことを指します.

図表の分類や本文・図表の数値の誤り,不適切な統計学的解析方法は信頼性が低いと判断されるため注意すべきです.

研究論文をまとめるうえで.その他に求められるものは,正確性・追証性・論理性簡便性・効率性等です.

各学術雑誌の投柚規定に従い,研究論文の構成を行います.

 

今回は理学療法士の視点で論文査読がどのように行われているのかについて考えてみました.

論文を投稿する際に今回ご紹介したような論文査読の流れや方法を理解しておくことは非常に重要です.

理学療法士も論文がアクセプトされることを目指して独創性・信頼性の高い論文を書きたいものです.

 

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