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理学療法士・作業療法士が読むべき研究法に関する書籍8選
最近は研究に取り組む理学療法士・作業療法士も増えてきましたね.
以前は研究の方法論を学習しようとしても理学療法士・作業療法士向けに記述された書籍というのはほとんどなくて,研究方法論を学習するには大学院へ進学するといった道しかなかったわけです.
最近はリハビリテーション分野でもさまざまな研究法に関連する書籍が出版されております.
今回はリハビリテーション分野における研究法に関する書籍をいくつかご紹介させていただきます.
理学療法研究の進めかた
この書籍は基礎研究から臨床研究まで幅広く研究の方法論が記述されております.
また動作解析装置や筋電図の使用方法など,機器の使用方法,出力結果の解釈の方法まで詳細に記述されております.
一冊持っておくと研究を行う上で非常に役に立つと思います.
臨床研究first stage
この書籍も研究の方法論に関して,倫理・統計解析・研究計画・講評の方法と幅広く研究法に関することが記述されております.
比較的新しい書籍ですし,執筆しているメンバーが一流の先生方ばかりです.
私も持っておりますが,理学療法士の視点で研究に関してここまで詳細に記述されている書籍は少ないのでお勧めです.
PT・OTのための臨床研究はじめの一歩
筑波大学の山田実先生が編集を務められている書籍です.
イラストを使いながらわかりにくい研究の方法論が非常にわかりやすく解説されております.
例示も理学療法に関連するものが多いので非常に理解しやすいです.
タイトルの通り初学者向けにとてもわかりやすく解説されておりますので,初めて研究を勉強しようと思っている方に特におすすめです.
内容も研究計画から公表まで幅広く扱っております.
はじめての研究法
ご存知,千住秀明先生が編集を務められている書籍です.
少し古い書籍ではありますがロングセラー書籍であり私も何度も読んでぼろぼろになった一冊です.
タイトルの通り初学者向けにとてもわかりやすく解説されておりますので,初めて研究を勉強しようと思っている方に特におすすめです.
内容も研究計画から公表まで幅広く扱われております.
リハ研究の進め方・まとめ方
宇宙医学研究で有名な久留米大学の志波直人先生が編集を務められた一冊です.
基本的にはリハビリテーション医向けに出された書籍ですが,助成金の獲得方法や英論文の執筆方法など少し高いレベルで研究に関して学びたい方にお勧めの一冊です.
作業で創るエビデンス
最近発売された書籍の中では最も新しい書籍です.
作業療法の視点でここまで研究法に関して記述された書籍は少ないのでとても貴重な一冊だと思います.
大阪府立大学の竹林崇先生も編集を務められており,非常に研究法が明快に解説されております.
作業療法士の方で研究法に関して学びたい方にはお勧めの一冊です.
臨床研究の道標(上巻)
臨床研究の道標(下巻)
医学研究の中では鉄板になりつつある2冊です.
研究計画についてどのようなステップを踏みながら進めればよいかが漫画でわかりやすくまとめられております.
理学療法や作業療法に特化した内容ではありませんが,非常にわかりやすい書籍なので臨床研究のバイブルとして必ず持っておきたい一冊です.
今回はリハビリテーション分野における研究法に関する書籍をいくつかご紹介させていただきました.
秋に開催されるリハビリテーション関連の学会に向けて,皆様も書籍を購入して勉強を進めてみてはいかがでしょうか?
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