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お花見に歓送迎会 PT・OTが身に付けたい飲み会マナー
春はお花見に歓送迎会と何かと飲み会が続く時期ですね.
お酒の場は無礼講になりがちですが,最低限のマナーを心得つつ,普段職場では聞けないような「家族との時間をどうとっているか?」「若いころはどうやって勉強していたか」などを先輩に聞いたり,あまり関わりがない部署の人と情報交換したりするなど,何かを得て帰りたいものです.
飲み会というフランクな時間だからこそ,ふだんの業務ではつかめないチャンスを手に入れられる可能性もあります.
今回は理学療法士・作業療法士が身につけたい飲み会マナーについて考えてみたいと思います.
飲み会マナーの基本
最近は考え方も変わってきておりますが,職場の飲み会というのは,昔は仕事の一部のようなものでした.
最近は飲み会の強制はパワーハラスメントにもなりかねませんので非常に難しいところですが…
いずれにしても社会人であればハメを外してしまうことのないように,日頃お世話になっている上司や先輩はもちろん,同僚や後輩との親睦を深めるためにも礼儀を忘れないようにすることが重要です.
特に飲酒の強要や一気飲みなどのアルコールハラスメントは,場合によっては命に関わります.
理学療法士・作業療法士としては本末転倒です.
また高圧的な態度で無理にお酒をすすめることは決してあってはなりませんし,自分がそんなことをしなくてもお酒が飲めない人や弱い人も楽しく過ごせる場にすることが大切です.
基本的なルールはもちろんですが,もう一歩進んで席順やお酌の方法に関する正しいマナーも知っておきたいところです.
正しく理解したうえで実践することで人間性の評価も高まります.
上座・下座と礼法にかなった動作
飲み会に行くと,気になるのが座る席です.
決められている場合は従えばよいのですが,自由に座るとなると悩んでしまいます.
そこで覚えておきたいのが「上座・下座」の関係です.
一般的には上座は地位の高い人が座り,下座に向かって並んでいきます.
上座は出入り口から一番遠い席を指し,下座は出入り口から一番近い席を指します.
日本間の場合には床の間を背にした席,または床の間がある側の奥を上座と覚えておけば安心です.
床の間がない場合は,飾り物や額などがある側,見晴らしのよい席などを上座ととらえるとよいでしょう.
座敷で立ち上がる時は下座側の膝を立てて立つのがベターです.
畳の縁や敷居を踏んではいけません.
お酌回りは上座から順に
日本では新人は挨拶を兼ねてお酌回りをする風習があります.
これもパワハラだととらえられることもありますので強制ではありませんが,話のきっかけとしては効果的です.
この時も上座から順に回りましょう.
行き先にない場合には,仕方ないですが手にビール瓶やおちょうしを持ったまま移動するのではなく,その席にあるお酒を注ぐのがベターです.
ビールの場合には,瓶はラベルが見えるように上に向けて持ち,反対の手はラベル裏に添え,少し高めの位置から注ぐときれいに見えます.
自分がお酌を受けるときは,注がれたお酒をそのままにするのは失礼にあたります.
ひと口でもよいので必ずその場でグラスに口をつけましょう.
お酒が飲めない場合にはソフトドリンクを代わりに注いでもらう等の対応も必要です.
理学療法士・作業療法士として分別ある飲み方を
医療従事者である理学療法士・作業療法士ですから,たとえ飲み会の場でも下品な姿を見せたり騒ぎを起こしたりしたくはないです.
病院に勤務していればどこで近隣に在住しているクライアントが見ているかもわかりませんし,失態を演じてしまうと自分自身も正気に戻ってがっくりしてしまうこともあるでしょう.
勤務先の評判も落としかねません.
完全にしらふでほろ酔いの人に冷たく対応するのもなんなので,周囲の盛り上がりように合わせたいですが,アルコールが入ると理性が効きにくくなるため,プライベートのような飲み方にならないよう十分注意しましょう.
普段からどのくらいの量までのアルコール摂取であれば正気でいられるかといった自分の限界を把握した上で摂取するアルコール量を調整することが重要です.
翌日が仕事の場合には?
最近は365日体制で仕事をしている職場も多いので,飲み会の翌日が仕事というケースも少なくないと思います.
当然ですが翌日に仕事がある場合には,身体に残らないような飲み方をすることが重要です.
間違えても二日酔い状態で患者さんに接することがないように,節度ある飲み方を心がけましょう.
空きっ腹で飲まないよう,アルコールの前に少し食べ物を胃に入れておきたいですが,できない場合は先に乳飲料を一本飲んでおくだけでも違います.
二日酔いの予防として,飲み会前後や最中に水を十分に飲むのも効果的です.
また悪酔い成分の分解をサポートするみかんなどのかんきつ類もおすすめです.
大量に飲んでしまった場合は水を飲みつつ吐いてしまったほうが翌朝には残りません.
飲み会でキャリアアップ
私自身も飲み会を通じて新たな仕事をいただいたことが多くあります.
飲み会で深めた親睦は,新たな仕事につながる可能性が高いです.
仕事場ではみんな忙しそうで(特に医師は),長くかかる相談をするのはためらいますが,お酒の席だからこそふだんできない話ができたり,知らない一面が見えたりすることもあります.
自分とは上手くいかないクライアントを介護しても不思議と仲良くできる先輩や,独特の技術を持っている後輩に手技のコツを聞いてみても良いでしょう.
より親密な関係を築くことができれば,今後の業務にもよい影響が期待できます.
お酒の力を借りつつ,上司に悩みを相談したり部下のやる気を引き出したりして一歩踏み込んだ関係づくりを目指しましょう.
充実した飲み会で明日への士気を高めて
職場の飲み会はスタッフが今後よりよい環境で働くための貴重な交流の場です.
お花見や歓送迎会など開かれる目的はそれぞれ異なりますが,同じ楽しい時間を過ごすことで,親睦は深まります.
ただし新人や地位の低いスタッフ,お酒の弱い人はその時間に強いストレスを感じている場合もあります.
今回は理学療法士・作業療法士が身につけたい飲み会マナーについて考えてみました.
自分だけが気持ち良ければ良いということではなく,参加者全員が気持ちよく過ごせるように配慮しながら楽しみたいですね.
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