日本理学療法士協会 臨床実習指導者講習会のプログラムが明らかになりました

臨床実習・国家試験
スポンサーリンク
スポンサーリンク

目次

 日本理学療法士協会 臨床実習指導者講習会のプログラムが

 明らかになりました 

 

2018年10月に厚生労働省からの通達を受け,今後の理学療法士・作業療法士養成が変わることはこれまでにもこのブログの中でご紹介させていただきました.

 

理学療法士臨床実習指導者中央講習会の詳細が明らかに 受講費・旅費は自腹?
理学療法士臨床実習指導者中央講習会の詳細が明らかに 2018年10月に厚生労働省からの通達を受け,今後の理学療法士・作業療法士養成が変わることはこれまでにもこのブログの中でご紹介させていただきました. ...

 

臨床実習指導者においては臨床実習指導を行うためには,8時間×2日の講習を受講する必要があるといった点が最も大きな変化なわけですが,その第1歩となる中央講習会のプログラムが明らかとなりました.

基本的な流れとしては都道府県理学療法士会から選出された代表者がこの中央講習会に参加し,内容を都道府県理学療法士会単位で開催される講習会で伝達するといった流れになります.

今回は明らかにされた臨床実習指導者講習会のプログラムについてみていきたいと思います.

 

 

 

 

 気になる参加費・旅費は? 

臨床実習指導者講習会の講習費をだれが負担するかについては以前からいろいろな噂がありました.

個人が負担するのか,養成校が負担するのか,協会が負担するのかなどさまざまな話がありましたが,その詳細が明らかになりました.

参加費ですが,日本理学療法士協会会員である専任教員は1,000 円,その他の日本理学療法士協会会員は無料,日本理学療法士協会会員以外は20,000 円となっております.

専任教員についても参加費は1,000円ですし,実際に臨床実習指導者になる理学療法士は無料ですので,最終的にほぼほぼ協会負担となったということになります.

旅費については,日本理学療法士協会会員である専任教員は自己負担,その他の日本理学療法士協会会員は協会負担,日本理学療法士協会会員以外は自己負担となっております.

2日ものの時間が長い講習会ですので,前泊や後泊が必要なケースも多いと思いますが,これも協会負担ですから,けっこう太っ腹です.

 

 

 

 

 遅刻や早退は厳禁 

修了証については,16 時間受講することで厚労省が発行する修了書が授与される形となります.

したがって原則として遅刻,早退は認められません

修了証に参加者氏名を記載し,事前に厚労省から印鑑をいただく関係で,原則キャンセル・欠席は厳禁となっております.

 

 

 

 

 気になるプログラムは? 

1日目

時間 時間帯 講義・演習テーマ
1 9:30〜10:30 講義1【理学療法士・作業療法士養成施設における臨床実習制度の理念と概要】臨床実習指導者講習会のねらい、ファシリテーターの役割(30分)意義・目的・内容・仕組み(30分)
1 10:30〜11:30 講義2【その他臨床実習に必要な事項】教育原論・人間関係論(60分)
1 11:30〜12:30 演習1【その他臨床実習に必要な事項】人間関係論(60分)
1 13:20〜14:20 講義3【臨床実習指導者のあり方】ハラスメント防止意識の向上(60分)
1.5 14:20〜15:50 演習2【臨床実習指導者のあり方】ハラスメント防止意識の向上(90分)
1 16:00〜17:00 講義4【臨床実習の到達目標と修了基準】臨床実習の手引き、水準と到達目標(60分)
1 17:00〜18:00 演習3【臨床実習の到達目標と修了基準】臨床実習の到達目標(60分)
1 18:00〜19:00 講義7【理学療法士・作業療法士養成施設における臨床実習制度の理念と概要】グループワークの展開法(60分)

 

2日目

時間 時間帯 講義・演習テーマ
1.5 9:00〜10:30 講義5【臨床実習施設における臨床実習プログラムの立案】診療参加型臨床実習方法論:見学・模倣・実施のプロセスならびに指導ポイント(90分)
1.5 10:30〜12:00 演習4【臨床実習施設における臨床実習プログラムの立案】基本的態度・運動スキル・認知スキルの指導ステップ(90分)
1.5 12:50〜14:20 講義6【その他臨床実習に必要な事項】診療参加型臨床実習における学生評価(90分)
1.5 14:20〜15:50 演習5【その他臨床実習に必要な事項】診療参加型臨床実習における学生評価(90分)
1.5 16:00〜17:30 演習6【臨床実習指導者およびプログラムの評価】診療参加型臨床実習の実践(90分)

 

驚くべきは16時間のプログラムの構成です.

講義時間が480分,演習時間が480分となっております.

演習(グループワーク)の時間が長いと感じましたが,参加する側から言えば16時間一方的な講義を受けるよりは主体的な学びも生まれ有意義な研修が送れそうです.

クリニカルクラークシップに関する内容が主体なのかと思っておりましたが,人間関係,ハラスメント,学生評価と内容も多岐にわたっております.

ハラスメントに関する時間が2時間半も設けられているのには時代の流れを感じます.

プログラムだけみてもかなり濃い内容であることが読み取れます.

この臨床実習指導者講習会に参加した理学療法士が,各都道府県理学療法士会に持ち帰って講習会を開催するわけですので,都道府県理学療法士会における講習会もこれとほぼ同様のものになると思います.

 

今回は明らかにされた臨床実習指導者講習会のプログラムについてご紹介いたしました.

また研修会に参加後に少しずつ臨床実習指導者講習会の詳細についてもご紹介できればと思っておりますので,楽しみにしておいてください.

コメント

タイトルとURLをコピーしました