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日本理学療法学会 分科学会運営幹事選挙結果公開
2019年2月11日(月)正午~2月24日(日)正午に実施された日本理学療法学会 分科学会運営幹事選挙の結果が昨日公開されました.
http://www.japanpt.or.jp/upload/japanpt/obj/files/about/votingresult20190225.pdf
今回の選挙では,立候補者数が定数の15人を超えた「運動器」,「基礎」,「支援工学」,「神経」,「スポーツ」,「予防」の5つの分野で投票が行われました.
今回はこの運営幹事選挙の結果について考えてみたいと思います.
最終的な投票率は?
投票開始1週間が経過した時点では,投票率は13%でしたが,FAX送付やHP・メールでの投票促進により最終的な投票率は約23~24%でした.
今回はSNS上でも投票を促すような投稿が目立ちましたが,そのおかげもあってか前回の選挙に比較すれば投票率は1.5倍まで延びました.
日本理学療法士協会も投票率を増やす努力は前回よりも見られた気がしますが…
ただし23~24%の投票率というのは決して高いとはいえませんね.
本当に会員の総意を表す結果かどうかを不明ですが,そもそも無関心な方に投票を促すことにも限界があると思いますので,こんなものなのでしょうか?
マイページからの投票というのが投票のハードルを上げているようにも感じます.
そもそもマイページに入れない会員も多いのが現状ではないでしょうか?
集計は大変でしょうが,紙ベースでの選挙など選挙の方法についても見直す必要があるでしょうね.
SNS上では投票を強制するのはどうかといったような意見もありましたが,私自身は投票は権利であるとともに義務でもあると考えております.
白票でも良いので投票をすべきだと思いますし,投票をしなければ自分の意見も届かないと考えた方が良いと思います.
最多得票は?
分野毎に見ると最も投票数が多かった分野は運動器で,落選となった16番目の投票数でも979票と,他学会と比較しより多くの票を集める必要がある分野だと言えます.
当選するにも分野によって集める票の数がずいぶん違うのに驚きました.
最多得票は運動器理学療法学会でトップ当選を果たした京都大学の建内宏重先生です.
建内先生は今回が初立候補にもかかわらず素晴らしいですね.
また森岡周先生の出馬は全国的にも注目を集めましたが,見事に日本神経理学療法学会のトップ当選を果たされております.
2位の吉尾先生と200票以上の差をつけての当選ですので文句無しでしょう.
得票数はどのように反映されるのか?
気になるのは投票数が多い立候補者が代表になるのかといった点です.
これはおそらくNoだと思います.
これまでの運営幹事の実績等も含めて代表や副代表が決定されるのだとは思います.
しかしながら運動器理学療法学会は最多得票の立候補者と15番目の立候補者との間に1000票以上の開きがありますので,会員の意思を反映するといった意味では,得票数も反映しながら,活動を行っていただきたいと個人的には思います.
2つ以上の分野で当選した立候補者は?
2つ以上の分野で当選した立候補者も何名か見受けられます.
先日,運営幹事を務められている先生と直接お話した際には,ここ最近(特に分科学会が始まってから)は運営幹事の仕事量も明らかに増えているので掛け持ちで仕事ができる状況ではないとおっしゃられておりました.
そういった面を考えると,掛け持ちで幹事を務められる予定の立候補者がきちんと運営幹事としての役割を果たしていただけるのだろうかといった疑問も生じてきます.
30代・40代立候補者の奮闘
今回特に目立つのが若手立候補者の奮闘です.
当選上位をみても,運動器の建内宏重先生・田中創先生,神経系の大畑光司先生,予防の山田実先生・牧迫飛雄馬先生と,30代・40代の先生の台頭が目立ちます.
私個人としてはこういった若い先生方が分科学会に新しい波を起こしてくださることを期待しております.
今回は2019年2月11日(月)正午~2月24日(日)正午に実施された日本理学療法学会 分科学会運営幹事選挙の結果について考えてみました.
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