理学療法士・作業療法士に課せられるノルマ

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 理学療法士・作業療法士に課せられるノルマ 

理学療法士・作業療法士が1年でどのくらい収益をあげられるかについては以前の記事でご紹介させていただきました.

PT・OTの医療機関での年あたりの稼ぎは700万円~1600万円と幅広い
われわれ理学療法士・作業療法士は病院や施設に雇用されておりますので,その分,収益を上げて組織に貢献する義務があります.幸か不幸か一部の職場を除いてわれわれ理学療法士・作業療法士というのは出来高式に報酬を得ながら仕事をしていることがほとんどだと思います.給与が安いのには理由があるわけです.

単純計算で700~1600万円の収益をあげることができるわけですが,おそらく多くの職場では,理学療法士・作業療法士の実施単位に関してノルマが設定されているところも少なくないと思います.

今回は理学療法士・作業療法士に課せられるノルマについて考えてみたいと思います.

 

 

 医療機関で勤務する理学療法士・作業療法士に課せられるノルマ 

皆様もご存知のように,理学療法士・作業療法士には1人当たりの1週間における上限単位数というのが存在します.

1週間の上限は108単位となっております.

仮に週5日勤務の医療機関であれば,1日当たり21.6単位を取得すれば,この上限単位数である108単位に達する計算になります.

われわれはクライアントへの対応の他にも,診療録の記録やリハビリテーション実施計画書などの書類の作成,カンファレンスへの出席,各種委員会・会議への参加など,さまざまな業務を並行して行う必要があります.

クライアントに提供する理学療法・作業療法の時間は1単位あたり20分ですので,8時間勤務であれば,移動時間や間接業務の時間を全く無視すれば,1日当たり24単位の取得が可能ということになります.

しかしながら移動時間やその他の間接業務を考えれば,1日24単位の取得というのは現実的ではありません

監査でも毎日全ての理学療法士・作業療法士が24単位を取得していれば,指摘を受ける可能性が非常に高いわけです.最近は診療録上もクライアントとクライアントの間に最低2分以上の移動時間を設けておかないと指摘を受けることが多いです.

実際には21単位(7時間)をクライアント対応にあてて,残り1時間を間接業務や移動時間にあてるといった時間配分や,18単位(6時間)をクライアント対応にあてて,残り2時間を間接業務や移動時間にあてるといった職場が多いと思います.

21単位を週5日取得すれば,1週間の上限である108単位により近い単位数を取得できるわけです.

しかしながら1日当たり21単位の取得というのは,時間的にかなり余裕のない状態で仕事をすることになります.新患対応やカンファレンスなんかがはいってくると現実的には8時間内に業務を終わらせることができません.

したがって多くの職場では1日当たりの取得単位数のノルマを18単位としている職場が多いと思います.

強制力に差はあると思いますが,民間病院ではこの18単位がノルマとなっている医療機関がほとんどだと思います.

 

 

 訪問リハ事業所で勤務する理学療法士・作業療法士に課せられるノルマ 

訪問リハビリテーション事業所の場合には,基本的には1日当たりの訪問件数というのが理学療法士・作業療法士に課せられるノルマになっているところが多いです.

訪問リハビリテーションの場合は,事業所から訪問先までの距離などによってもノルマとなっている訪問件数は様々だと思いますが,給与体系が歩合制となっている職場もあり,件数を増やせば増やすほど給与が増えるといった職場もあります.

 

 

 地域包括ケア病棟はノルマが無い? 

これまで理学療法士・作業療法士は 1 日標準18 単位,最大24 単位,週108 単位をノルマとされ,残念ながら臨床の場では単位こそがすべての支配的立場となっていました.

数年前にできた地域包括ケア病棟では,理学療法士・作業療法士が行うリハビリテーションも包括化されますので,単位に拘束されることなく仕事ができると期待されておりました.

しかしながら地域包括ケア病棟においても,1日当たりのリハビリテーション実施単位数の最低基準が設けられております.

1日平均(土日祝日を含めて)2単位以上を取得する必要がありますので,地域包括ケア病棟のクライアントを担当する理学療法士・作業療法士の配置が少なければ,結局のところ一般病床と変わらず単位のノルマを気にしながら仕事をせざるをえないわけです.

 

 

 

 ノルマがこなせない? 

この単位や訪問件数のノルマですが,クライアントの体調にも左右されますし,入院しているクライアントの数や,依頼のあった訪問リハビリテーションの件数によっても左右されます.

そのためノルマが達成できないといった場合も少なくありません.

職場によってはノルマが達成できないと,お咎めを受けることもあるようですが,個人的には理学療法士・作業療法士個々の努力もそうですが,そもそも所属スタッフの仕事を確保するのは管理職の役割でもあります.

クライアントが少ないのに,単位を取得しなさいと言われても…という経験をされている理学療法士・作業療法士は多いと思います.

適切な仕事量を確保するのは管理職の仕事ですので,管理職の方は所属スタッフがノルマを達成できるように,クライアント確保に向けて集客を図ることも重要な役割だと思います.

 

 

 

 理学療法士・作業療法士の本質的なノルマ 

長く仕事をしていると,単位の取得がわれわれのノルマであると考えがちですが,忘れてはならないのはわれわれの本来のノルマは何かというところです.

専門職として日々研鑚し,クライアントに最良のサービスを提供することこそが,われわれ理学療法士・作業療法士の本質的なノルマであるということは肝に銘じておきたいところです.

 

 

コメント

  1. […] 理学療法士・作業療法士に課せられるノルマ長く仕事をしていると,単位の取得がわれわれのノルマであると考えがちですが,忘れてはならないのはわれわれの本来のノルマは何かとい […]

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