理学療法士・作業療法士同士で先生って呼んでますか?

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理学療法士・作業療法士同士で先生って呼んでますか?

われわれ理学療法士の業界では以前は理学療法士同士でお互いを○○先生と呼び合うといった風習がありましたが,ここ最近は○○先生と呼称することは少なくなっているように感じます.

今回も結論の出ないぼやっとした話にはなると思いますが,理学療法士同士の呼称について考えてみたいと思います.

 

 

 

 

 

 

先生って?

そもそもどういった人を“先生”と呼称するのかについては様々な定義がなされております.

教育者

教育機関,あるいは塾において,学問を教える者のことを“先生”と呼称します.

理学療法士に当てはめて考えてみますと,理学療法士養成校の教員が当てはまると思います.

臨床実習では理学療法士が実習生に対して臨床的に学問を教えるわけですが,この場合には教育機関で学問を教えるわけではないので,臨床実習生が指導者を“先生”と呼称することに関してはこの部分には当てはまらないことになります.

 

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医師

医師に対する敬称として“先生”といった呼称が使用されます.

主に患者さんや看護師さんをはじめとする医療職種が医師のことを“先生”と呼称することが多いですが,医師同士でもお互いを○○先生とが使用するのが一般的です.

政治家

政治家に対する敬称として“先生”といった呼称が使用されます.

主に秘書などの関係者や,政治家自身が目上の政治家に対して使用することが多いとされます.

士業に就く者に対する敬称

士業というのは,本邦における「○○士」という名称の専門資格職業の俗称であり,理学療法士や作業療法士もこれに当てはまるわけです.

患者さんが理学療法士や作業療法士を“○○先生”と呼称する場合には,主にこれに該当するのではないでしょうか.

理学療法士同士で“○○先生”と呼称するケースをここに当てはめて考えてみますと,お互いに敬意を持って呼称する場合には,この士業に就く者同士に対する呼称として“○○先生”と呼称していることになります.

自営業・企業経営者,あるいは私的に結ばれた師弟関係の中で,師匠に当たる人物

こういったケースもあるようですが,自営業・企業経営者,私的に結ばれた師弟関係には基本的には理学療法士・作業療法士は当てはまらないと思いますのでこういった意味合いで“○○先生”と呼称することは少ないかもしれません.

例えば学校の先輩・後輩で師弟関係にある場合や,職場であっても親密な師弟関係を持つような場合には“○○先生”と呼称する場合があるのかもしれません.

漫画家や小説家に対して,アシスタントや編集者が使用する敬称

漫画家や小説家に対するアシスタントや編集者が使用する呼称ですが,転じて読者が使用することもあるようです.理学療法士や作業療法士にはあまり関連しないところですね.

 

 

 

 

 

 

現場における“○○先生”

私が入職した十数年前には理学療法士同士で“○○先生”と呼称するのが一般的でした.

事実,大ベテランの先輩が新米の私を“○○先生”と呼称しておりました.

今はどうかと申しますと,基本的には“○○さん”と呼称することがほとんどで,“○○先生”と職場で理学療法士同士を呼び合うことはありません.

しかしながら病棟の看護師さんの中には,古くから勤務している理学療法士のことを“○○先生”と呼んでいるケースもあります.また他院の先輩理学療法士の呼称については私自身もよく悩みます.

職場によってはまだ理学療法士同士を“○○先生”と呼称している職場もありますので,そういった中で後輩の私が“○○さん”などと呼称してよいのかと“○○さん”といった呼称に躊躇することが多いです.

そのため私は基本的には職場外の先輩理学療法士を呼称する場合には,“○○先生”と呼称するようにしております.

周囲からすると違和感があるかもしれませんが,人間関係を崩さないためには仕方ないと思いながら,“○○先生”といった呼称を使用している状況です.

しかしながら“○○先生”と呼称されると,ドキッとするとともに,何との言えない恥ずかしさや居心地の悪さを感じることも少なくありません.

患者さんや臨床実習性に“○○先生”と呼称されることについては上の“先生”の定義からみてもいたしかたないところがあるのだと思いますが,職場外も含めて“○○先生”といった呼称が少なくなるとありがたいなと思うわけです.

 

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後輩の呼び捨てや君付け

このような“○○先生”呼称とは逆に後輩のことを“○○”と呼び捨てで呼称したり,“○○くん”と呼称したりといったケースも少なくないと思います.

こういった呼び捨て呼称やくん付け呼称は患者さんに見えないところであれば問題ないと思いますが,自分が患者さんだったら呼び捨てにされたりくん付け呼称をされている理学療法士が担当だったら不安に感じませんか?

この人は職場の中でも経験の浅い理学療法士なんだなと感じてしまうでしょう.

患者さんの前では先輩・後輩に関わらず“○○さん”と呼称する必要があると思います.

 

 

 

 

 

 

今回も結論の出ないぼやっとした話にはなりましたが,理学療法士同士の呼称について考えてみました.

皆様もこの機会に理学療法士同士の呼称について改めて考えてみてはいかがでしょうか?

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